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九、 花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに

十一、 わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人の釣舟

十、 これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関

八、 わが庵は 都のたつみ しかぞすむ 世をうぢ山と 人はいふなり

七、 天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも

六、 かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きをみれば 夜ぞふけにける

五、 奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき

四、 田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ

三、 あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む

二、 春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山

一、 秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ