舞台の上に向けられた照明よりも眩しく輝く彼ら…いや、彼。 大御所俳優の背後で踊る彼に目を奪われた。 主役でないことは一目瞭然なのだけれど 長いものに巻かれてこちら側に座る私と、舞台上で“生きる”彼とでは 文字通り雲泥の差があった。 間違いなく私はあの瞬間、彼に魅せられた。