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◆「諸項の接続秩序」は転々流動して止まない無限の様相を有する現実を、ある視点から構成的に解釈して秩序化したものであることに留意。ある項を中心に「後続項」という言い方ができるのであれば、「前続項」という言い方も許されるだろう。既知の項の前続項を発見する逆行推論がアブダクション。

◆個人と集団のあるべき関係というアポリア。「個の創出」は個が集団と切り結び続けている動態を指す。その内実は、個人を取り巻く諸項の接続秩序を見通し見抜き、あるいは項の内包に迫りながら、諸項の接続秩序をつなぎ直し、項を組み換えていくことにある。単なる断絶や敵対、一体化や同化ではなく。

◆諸項の布置状態を見てその接続秩序を変えようとする際に、選択の垂直軸たる《連合、範列、パラディグマ》と結合の水平軸たる《連辞、統語、シンタグマ》があることをまず捉える。前者の組換えはまだ想像しやすいが、後者の組換えは一段の飛躍を要する。逆因果やフィードバック動態などが典型。