言語学から記号論へ・講座・記号論1

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◆「有限のことばと無限の世界という対立、あるいは、標準化をめざすほかはない「外なる」記号体系と標準化にさからいがちな「内なる」記号体系の葛藤」(佐藤信夫「記号の修辞性」267頁)。 この基本認識を欠けば文学は全く読めないし、他者の言葉を聞く意味もなくなる。

◆「…記号体系は、その内部に空白部分が残っていないふりをし、外部にその支配のおよばぬ広い(まだ意味化されていない)未開発の空間が広がっていることにも気づこうとしない、すなわち、そういう内側に残る空白と外側に広がる空間が存在しない思い込む」(佐藤信夫「記号の修辞性」275 頁)。