短歌新人賞

第8回近藤芳美賞応募作15首詠 「二色の血」

第8回近藤芳美賞応募作15首詠

「二色の血」

梶間和歌

細腰にゴツいベルトを締める音こゝでは誰(だ)れもかへりみぬおと

メンツ見てけふの立ち位置把握する誰(だ)れがゐたつて笑つてるけど

心地よき緊張とさらぬ緊張がある何百回現場終へても

出ぬ杭も女子同士だと、ロングヘア巻けどくゝれど自由ではない

言はれずと五尺脚立(ゴシャク)を担ぎ「GO」を待つ二番手といふ役割が好き

「フタ先行」と

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第32回歌壇賞応募作30首詠 「偽薬を飲んで」

第32回歌壇賞応募作30首詠

「偽薬を飲んで」

梶間和歌

起き抜けにけふは偽薬を飲み込めば橘匂ふ夢遠ざかる

紅を引くアイロンを当つその髪をひとつにくゝり安全靴(アングツ)を履く

ゆりかもめひとつ見送り席を取り八分間を寝て過ぐすなり

やゝ強き潮の香に顎の汗拭ふ午前七時はもう日が高い

喫煙所に視線走らすだいぢやうぶもうあいつには二度ゝ会はない

だゞつ広いホールが好きだ六時間後にはすつか

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第66回角川短歌賞応募作50首詠 「新・建礼門院右京大夫集「白波の花」」

第66回角川短歌賞応募作50首詠

「新・建礼門院右京大夫集「白波の花」」

梶間和歌

あらたまの春風淡きはる霞よし野山より立ち初めぬべし

行くすゑも去りしむかしもはるかなり寿永四年の春を思へば

あさみどり野べの若草萌え初めて露さへ匂ふ春のあけぼの

野原には草のかをりすをち方にさへづり交はす百千鳥哉

ひらけ添ふ梅のひと枝にさしかゝる少しおくるゝ春の夜の月

ひとを待つことを忘れて明かす夜

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【#枡野と短歌の話】第4回はゲストなし。現代詩手帖賞、角川短歌賞、短歌研究新人賞、早稲田文学新人賞、秋元康賞など、新人賞最終選考で落ち続けた話。11/29(日)21時から2時間くらい生放送。

※この記事には、新人賞関連ツイートも載せておきます。リクエストやご質問があるかたは、577円でnoteマガジンを購入の上、この記事のコメント欄に書き込んでください。

▲これ年齢まちがっていて、29のときです。1997年。27のとき出たのは詩集です。

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深謝! 私もです。
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