呟】狂言の装束を着けてもらうときは必ず左足からと云われまする 楽屋でももちろん 春に演った二人袴でも弟に履かせる兄の台詞で「左の足から…」と申してござる これは武士が死装束を着る時のみ右からと云う慣習を踏まえているそうでござる 謂れを知れば次から納得して左足を挙げられまする