歴史編纂

いつか僕たちが、この革命劇に名前を付けよう。

いつか僕たちが、この革命劇に名前を付けよう。

「ね、貴方は大きくなったら何になりたい?」 「いきなり何です」 赤と黒が入り混じる空を見つつ、女性は言った。感慨深げに目を細める女性と対称的に、少年は目を見開いている。時折ゴーグルを調整している姿には緊張感があるが、会話をする程度には余裕もあるらしい。 十人程度による簡素な山中のキャンプは暗い。いくつかの控えめな灯りも、すぐに消灯できるように全員が備えている。 彼の視界には、依然変わらない山の様子が映し出されていた。動物や一般人は隠蔽結界で避けている。警邏隊もいなければ、

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