歩く死体

vol.5 歩く死体を追いかけろ!(後)――吉田悠軌の異類捜索記

 なぜ「歩く死体」の物語は、こうまで繰り返し変奏され続けるのか。それも市井の人々の口コミとはまた別に、実力ある作家たちが情熱をもって発表するケースが目立つ。  もちろんこの話が、「ベッドの下の男」「テケテケ」などの都市伝説とタイプが違うことは、すぐ理解できる。大衆に広まる怪談・都…

vol.4 歩く死体を追いかけろ!(前)――吉田悠軌の異類捜索記

「歩く死体」の話をしよう。  ただし、あの怪談は気がつくたび、さまざまなかたちへと姿を変えてしまう。いったいどの「歩く死体」から語りだせばよいのか……少々悩むところだ。  まあ、それはたいてい雪の山小屋から始まる。たとえば、こんな風に――。               * * * …