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「懐かしのねこ」 どこかに行つたのかと思ひきや、巣の中でくつろいでゐました。 「何?」といふ顔も可愛い。 その毛並みは上等なる毛皮のやうで、柄がとても美しく、耳は垂れて顔は丸いのです。それだからでせうか、多くの人からに愛されました。「忠猫ルル公の記」より

「懐かしのねこ」 ウトウトして今にも寝さうなルル公。箱座りすると右前足が前になります。 晩年はいつも寝てました。しかし、私が触ると甘えてきます。 ルル公は私以外、抱つこされませんでした。ここに忠猫と誉められる理由があります。「忠猫ルル公の記」より

「懐かしのねこ」 うらうらに照れる春日にまどろむルル公。光がさして神々しい。 私がルル公の名を呼ぶと、声にならない声を出して鳴いて返事をすることがよくありました(いはゆるサイレントニャー)。「忠猫ルル公の記」より。

「懐かしのねこ」 窓辺で、すやすやと眠るルル公。どんな夢を見てゐるの。 兄弟の雄は、早々とルル公と離れ、ルル公はわが家に残りました。 ルル公は雌で、身体は小さく、性格は温厚で誰にでもよく懐きました。誰が来てもスリスリして、喉を鳴らして挨拶しました。「忠猫ルル公の記」より。

「懐かしのねこ」 目を細めて怒つてゐるやうに見えますが、甘へてゐます。 ルル公は平成十年四月七日、私が高校二年生の時に、私の部屋で生まれました。アメリカショートヘアーの父と白黒のスコティッシュフォールドの母との間に生まれ、兄弟に一匹の雄がゐました。「忠猫ルル公の記」より。

「懐かしのねこ」 しのあや 紅里(こうり)さまの「懐かないねこ」にインスパイアされて始めました。 https://note.com/sinoayakouri/m/mdf65a44d1261 わが家の懐かしのねこ、ルルについて振り返ります。抱つこは私だけ、ブラッシングはやり過ぎると猫パンチ。そんな可愛いねこなんです。