見出し画像

東京になじめないんだけど…。

「6ヶ月!6ヶ月だけでいいから!」

そう言って夫に東京へもう一度行ってみたい、家族や友達のいたところにもう一度帰ってみたい、と言って泣きついてから一ヶ月。

あのとき夫は本当に、一日はもう沖縄で幸せに暮らしているかと思ったら、翌日はもうこんな田舎耐えられない!と言って泣いている私を見て、ほとほと参っていたんではないかな、と思う。

何が恋しい訳でもなく、とにかく、一度戻って見たかった、そういう思いで、帰ってきた東京なんだけれども。

すごくなじめない自分がいる!(爆)

なんかね、ものが多いのです。

沖縄にだってもちろんものはあったんだかれども、毎日職場へいくのに新宿→原宿を通るのもあってか、とにかく物流の多さに流されそうになる。

服、こんなにいる!?!?

トイレットブラシを買いたいだけなのに、こんなに沢山オプションいる!?

東京生まれ、東京育ちの友達はそんなふうに思わないらしくって、90年代のJ-POPの歌詞にあるように都会の喧騒にまみれて自分を見失うのはどうも、私みたいなにわか田舎出身で、東京に出てきた人限定なんだと思った。

そして、あんなに長いことあってなかった懐かしい友達から久しぶりに連絡がきたりして話してみても、なんとなくギャップを感じたりしてしまう。

男性における年収と身長の反比例の話をされたりとか。

(そうなの!?)

花火大会には浴衣でいくものでしょ、って言われたりとか。

(Tシャツと短パンでいく、っていったらおこらりた…)

なんかね、多分これは沖縄VS東京というよりも、自分が結婚したからっていうのも多いのだと思うけど、どうでもよくないか、そんなことwっていうことに拘ってるなあって、感じてしまったのだ。

そういう話を私だって喜々としてしていたし、仕事は何か、誰とつきあうか、外見が美しいかを始め、何事も競争なこのまちでは、それに乗っからないと生きていけない気もしたんだと思う。

すごーく失礼なことを承知でいうと、東京の街ゆく人のおしゃれって、クールでおしゃれすぎてもはやオシャレじゃない気がするんだw こだわりすぎて、クールじゃない、みたいな。。。(そりゃあ沖縄みたに上半身むき出しのおっさんが歩いてたりはしないけれども…。)それは多分、人と違っていたい、という人間には普通にある競争心みたいなものが、ちょっとねじまがってできたものなんだと思う。

競争はある。生きている限り。でも、たぶん元来ある正常な競争って、ライオン同士が俺のたてがみすげえだろ?!いや、俺のほうがああああっ!っていうのが競争で、シマウマがライオンを見て、超クール!やばい、俺もライオンになるわw おまいらも早くなれよwみたいのって、違うと思うんだ。

シマウマはシマウマ。年収が少ない人は少ない人。有名人は有名人。それいいではないか。だれもがクールで、イケてて、年収が多くて、ちょっとSNSで名が知られている人っていうのを目指す必要はなくって。でも、それをすごく煽られている気がしてあせってしまう、この街にいると。私だけなのかもしれないけども…。世界全体が、一つの収束ポイントに向かって走り続ける、みたいな歴史モデルとか文化モデルって、ちょっとなじめない気がするのだ。

夫がこちらに来てから元気がない。太陽を浴びなくなったひまわりみたいに、元気がない。夫は私以上にこういうのに敏感で、沖縄人でもあることから、むこうにいる間はすごく元気だったのに。

自分のわがままで、6ヶ月だけでもいいから本土に戻ってみたい、っていう思いを叶えてみたけど、なんとなくここに住み続けるのは、違う気がした。

昔いた場所に戻ると、今変わった自分をまざまざと見せつけられるから、面白い。もう洋服にあんなにこだわっていた自分はいなくて、仕事と自分がイコールだったメンタリティは消えてなくなっていて、青空と水平線が、軒並み並ぶおしゃれなカフェよりも大事なんだなって、ことに気がついてしまった。(おせえよ!)そして、家族や友達のいたところに行きたいって思っていたけれども、今では沖縄にわたしの家族はいるではないか。何を私はとぼけたことを言っていたのだろう。

さて、これから6ヶ月。どうやって凌いでいくかな。びえーん。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?