布団を干すという、幸せな行為。
今朝は天気が良くて、近所の真っ白い壁のマンションの一面に、国旗みたいに布団がはためいているさまが、なんだか眩しかった。
子供ころに、日曜日にのんびりと起きると、働きものの母が朝早く起きて干した布団が、竹林をくぐって注いでくる太陽の光を浴びて日向ぼっこをしているのを見るのが好きだった。温かさと、冬のきりっとした空気が、ちょうどいい塩梅に混じる午前中の時間帯に、太陽を独占している布団たち。布団のくせに、私より早起きしたんだな、と思うと、なんだか自分が情けなくもなるが、自分の見え