業務委託PMとして渡り歩くための日々の地味な行動について

地味PM Advent Calender 2022 の 18日目の記事です。昨年はビビって参加しなかったのですが、勢いで参加した今回はギリギリになっても何を書けばいいやら&こーゆー予定立てると業務が忙しくなる呪いを持っているものの頑張って書きたいと思います。

発起人の永嶋さんとはRにて少し絡ませてもらってました


はじめに

アドベントカレンダーから流れてきたとしたら誰やお前、という事で。
発起人の永嶋さん(@_nagacy)とは業務委託でRさんにいたときにガッツリ関わった訳ではないですがお世話になりました。またワイ鍋いきましょう。

株式会社ハシタスで代表しながら自社プロダクトのPdM、クライアントワークでのPjM、データ分析をしている大橋弘伸です。法人としては今年からですがフリーランスは9年ほどやっていました。詳しくはこちらで

経験としてはPMとしてはどちらかというとPjMの役割が長いです。6年位はPMまわりの役割だったと思います。

現在は三井物産の1事業部が法人化をした「e-dash株式会社」でPjMをしています。最近イケてるPdMのかたが入社してくれたのでとても楽になりました。

メンバーはいろんな職種で募集していますのでクライメートテックに興味がある人は是非お声がけください

今回話すケースとしてのPM立ち位置・役割

地味なPMエピソード、、、、というテーマですが、コレと言ったものを思いつかなったので業務委託目線でPMをやるときに意識していることを書こうと思いました。

まずは私がジョインしてパフォーマンス出せてる、と思う現場には特徴があるので整理してみます。

  • クライアント側に開発組織は無いorあっても極小規模で作れるリソースではない

  • 開発自体は外部の開発会社に依頼している

  • ホントのゼロからの立ち上げではなくクライアント - 開発会社でスタートしたものの思ったよりうまくいかない、という環境でジョインする

  • PM経験者がいない

  • 0->1、1->10のフェーズである

そういった未整備でやること沢山、なんでもやらないとみたいなカオスな環境が好きだったりするのでその経験が多いです。
今回はそういった変わった性癖を持ってる人に少しでも共感してもらえたらと思うポイントを書いてみたいと思います。

タイトルが渡り歩くための、と書いてるのでコレを抑えておくことで大体の現場ではなんとかなるんではと思っています。
※ もちろん全戦全勝ではないのでパフォーマンス出せなかった現場には申し訳ないです。という気持ちしかないです・・・

クライアントと外部パートナーそれぞれから信頼してもらう


当たり前やん、と思うのですがコレに尽きるなと思っているし、その当たり前の状態に持っていくのがとても難しく地味な活動なんじゃないかと思っています。
業務委託なので「高単価に応じた高パフォーマンスを求められる」「自社でなんとかなってないのでどうにかしてほしいという高い期待」があります。

やれて当たり前のパフォーマンスを出し続ける必要があるし、そうするためには「自身がパフォーマンスを出しやすい環境を構築する」しかないかなーと。
そのためにクライアント(継続を判断する人、同僚)と外部パートナー(開発会社だけでなくマーケ会社等も)、もはやプロダクトに関わっている人全体になってきます。
現場によって変わると思うのでどこと繋がっておくとお互いのパフォーマンスが上がるか、と意識するといいのかなと思います。

ということで信頼を勝ち取るために私が意識してやっていること3つ挙げてみたいと思います。
私は苦にならないところまで来たのですがこの話をすると「そんなことやってんの?」と言われます。
※ なお信頼されているかどうかはお相手の事なので真実は分からないですがそうなっていると思って頑張っています。

①できる限りコミュニケーションを取る

王道だと思いますが相手を知って自分を知ってもらうにはやはりテキストより対面によるコミュニケーションかなぁと思っています。何を言ったらどんな表情をするのか、聞き役なのか話し役なのか、どこに興味を持っているのか。を顔を見て話すことでSlackアイコンの向こう側を意識したりしてもらう関係性が大事かなと。
1on1はクライアント側だけでなくて開発会社の人(現場だけでなく営業も)ともやってたりします。

またTwitter民であれば大量に流れるタイムラインから自身に興味のあるコンテンツをピックアップするのは慣れていると思うので、その感覚でSlackの全チャンネルを見ていきます。現場に入ったあとはできるだけ遡って会話を見ていきます。そうすると誰が発言多くて、どんな事で揉めてて、テキストコミュニケーションの雰囲気はこんな感じか、というのが分かってきます。
※2年分くらいのSlackを読み返した事もあります。

仕事も結局は人と人なので正論だけでは難しいし、ユーザーの為のプロダクトとしても「社内のこの人のためなら・・・、この人のために、、、 やってあげよう」というのはあると思います。

極端な例では2.5年くらいかけてシステムリニューアルをしていたプロジェクトではなかなかうまくいかない開発会社に席を用意してもらって1年ほどクライアント会社ではなく開発会社に出勤してました。開発メンバーも多かったのですがデザイン・フロントチームとインフラ・バックエンドチームの2回に渡り飲みに行ったあとはとても潤滑に進みました。
※ほとんどおじさんの構成だったので飲みニケーションがうまくいった例

この辺の成功例、失敗例は書けないなーと思うので飲みに誘ってもらえたら話します笑

②クライアント側の人間として考え抜いて発言する

これは特に意識しています。
「クライアントがこう言ってるから」「開発会社がこう言ってるから」というだけで右から左に受け流すだけでは居る意味がないなと。

自分が担当だったらどうする、それってもっと良いやり方ないの?そもそもなんでこんな話してるんだっけ?と考えながら会話や進行することを意識しています。
もちろん決裁者ではないので答えきれない事もあるのですが、その辺りの線引も明確にできるようにすると仕様周りにスケジュール調整が早くなるし
「相談のされやすさ」が変わると思っています。線引が曖昧だと『この人に相談しても結局上層部の確認になるしあんま意味ないんだよな』となってしまい、突っ込んだ議論にならなくなってしまうのではと。

決めきる。決めれない場合はなぜ決めれなくて、誰に何を確認するのかを明確にするを意識しています。

決めきる = その場で意思決定する。なのですがもちろん勝手なことはできないので、普段からプロダクト・プロジェクトの事を考えて「◯◯について、□□だから△△でいいですよね」「△と☒ならどっちがいいですか?私は☒推しです。理由は〜〜」という意思決定者とのコミュニケーションを積み重ねる事で自分の選択すべき方向を間違えにくくなるようにしています。

※とはいえ私の会社のプロダクトではもっと考える事があるので、クライアントワークでの自分ごと化はまだまだ弱いと思ってます。

③手を動かす

PMが手を動かすのって何があるかというと、何でもあるなと思ってます笑
”名も無き家事”のような感じで「会議の設定」「タグの埋め込み」「Slackbot作成(自動化)」「依頼内容を整理してるくらいなら書いてしまえのGAS」「SQL書いてデータ抽出」「これどう思う?のレス」「議事録」「タスクのチケット化」・・・・ちょっとしたことだけど面倒くさいし、その面倒くさい事が本業の時間を奪うみたいなのが多いのでPMが拾って処理しちゃうのも多いんじゃないかと。

さすがにエンジニアの代わりにコードを書く、という事はしないしそれはやってはいけないと思いますが、エラーや上手く行かないときに事例をググったりローカルでコード書いてサンプル渡したりはしました。

この辺りは現場によって様々だと思いますが「小さい約束を忘れずに遂行する」がキモだと思っています。
これも当たり前やん、ではあるのですが「メアド発行してほしい」から4週間放置されると『あの人は依頼してもなかなかやってくれない。やるやる詐欺だよ』と知らない所でそんな紹介を受けてしまいます。
時間は有限なので優先度や成果物の品質は期待値の調整が必要ですが、大きな仕事も分解したら小さい作業になるので1つずつクリアすることを疎かにしないように意識しています(できてない時もあるので精進します)

最後に

思った事をつらつら書くと長くなってしまう・・・
ここまで到達したのでしたら長い稚拙な文章を読んでいただきありがとうございました。(文章をまとめる能力ほしい)

「会話してSlack漁って情報をキャッチアップし、手を動かし続けながらプロダクト/プロジェクトへの自分ごと化を高めて、責任持って発言する」事で信頼してもらえるようにする。かな

地味PMな人たちの記事も拝読しましたが、割と繋がっている部分もあるんじゃないかなーと

相談されやすいようになる、根回しや調整をやっていく、壁打ち相手になる、など。それぞれの技術は必要なもののどれも信頼関係がないと成り立たないだろうなーと。
最終的には属人的な側面が重要になると思っています。
「あの人なら良い答えを出してくれそう」
「あの人が言うならしょうがない」

そこから良い循環が生まれてプロダクトが成長していけるとPMとしてやっててよかったなーと思うのではと思います
※個人的には全体がユーザー向いてワークすればPjMって不要なのでは?と思っているので、私がいなくても当たり前に回り続ける仕組みを作りたいと常々思ふ

その結果としてユーザーに信頼されるプロダクトにできるようにまた明日から地味な行動を積み重ねていきたいと思います。

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