ＡＩが絶対ぼくに勝てないジャンルみつけた

思ったんだけど、
ＡＩってめちゃくちゃ頭がいいよね。
だから、
ぼくよりもばかになれなくない？
だって、
もうすでにぼくよりはるかに
頭いいんだから。

何をばかなことをって
言うだろうけど、
でもそうでしょ。ムリでしょ、
いまから幼稚園に通って
きれいな若い先生に
新鮮なきもちでハシの持ち方とか
幼稚園児だったあの時みたいに
キラキラ目を輝かせて
教えてもらったりできる？

できると言うならあなたは生粋のヘンタイかも。

その意味じゃ
いまのぼくも幼稚園児に勝てない
絶対に。
これ以上ばかになりようがないもんね。

お隣さんに回覧板もって行くときに
ふとひらめいたんです。
「これからの時代、ＡＩが人間の仕事とか全部
代わりにやる。人間はＡＩに勝てっこない」
からの

だったら人間はばかになるしかない。
逆に。
勝てるジャンル、速攻見つけた。

どうだＡＩよ、
もうそこまでかしこくなったら
ばかになりようがないだろ。
ざまぁミロ。

ほくそ笑むぼくを見て、
お隣さんが不思議そうな顔で話しかけてきた。

「おでん作りすぎたから食べる？」

なんで作りすぎるんだ。
家族構成とか材料とか、わかるだろ。
なぜ、そうなる。
こいつも間違いなくＡＩに勝てる。
シードで勝てる。

「ありがとうございます。いただきます！」

人間はきっとＡＩに支配などされない。絶対に。

この鍋のぬくもりだけは
どうやったってお前らには作り出せないからな。

熱々のやわらかい大根、
あまくてとてもおいしかったです。
お隣さんのやさしさに感謝。

ＢＧＭは岩崎宏美「ひとりぼっちの部屋」Spotify