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肺炎子育て

私の3人の子ども達はそれぞれ1回ずつ肺炎で入院したことがある。長男は8ヶ月、長女と次男は2歳の時だった。狭い病院のベッドで一緒に寝た。夜泣きすると他の入院患者や付き添いの人に悪いので部屋を出て1階のロビーに連れて行ったり、病院内を歩き回った。深夜の病院は別世界。ロビーには車椅子の患者達が何人か集まり広い廊下を走って競争していた。夜泣きがひどくなかなか寝ない時は看護師さんに頼んでキッズルームを開けて貰っておもちゃや絵本で遊ばせた。

昼間は仕事があったので母が田舎からバスで交代に来てくれた。母が朝早く到着すると子どもに気づかれないようにこっそり病室を抜け出し自転車で職場に向かった。

退院しても喘息持ちの子ども達は咳がなかなか治らず保育園に行けなかった。実家に泊まり昼間は両親に子どもの世話をしてもらって仕事に行った。ペーパードライバーの私はバスで通勤した。仕事を終え夜遅く帰るといつもバス停で母が孫を抱いて出迎えくれた。

子育ては難しく大変だ。でも今思い返してみると全て懐かしく美しい思い出になっている。

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