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日本における大麻の真実


どうも、橋本ガンジャです。
先日、モーリーさんのこのようなツイートを見かけました。

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私は、公式マークのついた著名人が日本語でこのような発信をし出した事に感動を覚えました。

なぜなら、大麻は日本で禁止されています。医療目的でも使用は認められていません。

日本では大麻取締法により、都道府県知事から大麻取扱者の免許を受けた者以外は栽培、使用、売買、研究を禁止されており、医療目的であってもその使用は認められておらず、大麻から製造された医薬品の使用も禁止されている。※1

というのが大麻取締法です。

疾患のある患者さん(ALS※2、PTSD※3、てんかん※4など)は、現代医学的にも難治性とされ、第二第三の選択肢として効果が医療大麻に期待されているのにも関わらず、何故日本はここまで厳重に大麻を禁止しているのか?
また、大麻よりアルコールやタバコの方が有害である(※6)のに対して、重い刑罰や社会的制裁を受けるのは妥当なのか?

という2点について述べます。

ALSと医療大麻に関する論文※2

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医療大麻とPTSDに関する論文(カナダ)※3

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まずは、日本における大麻の歴史を振り返ってみましょう。


日本で大麻が禁止されている理由

第二次世界大戦に敗戦した日本は、ポツダム宣言を受託しGHQの占領下になりました。その時に1948年、大麻取締法(大麻の所持・栽培・譲渡の禁止を定める法律)はつくられました。
それから約70年間、大麻取締法はその威厳を保ち続け、今に至ります。
厳密に言うと、大麻取締法は数回改正されていますが、どれも規制を強化する内容でした。

つまり、大麻草の繊維を規制する為の法律が捻れて継続強化されたことに問題があるわけです。※7
では何故、アメリカは大麻を合法化し始めているのでしょうか?

アメリカで大麻が合法化され始めた理由


昔のアメリカ「日本から文化奪わないと危ないかも…大麻禁止な!」
敗戦国日本「はい、すみませんでした(医療大麻は関係ない気がするけど、話すの面倒だからそのままにしとこ)」

今のアメリカ「大麻もっとよく研究したらそんな有害じゃなさそう、なんなら健康にいいかもしれん。
てか大麻の効果なんてたかが知れてるし、他の麻薬で溢れかえってるからハームリダクション(※5)的な意味でも、大麻は非犯罪化した方が良さそうだ…
そういえば昔、日本に大麻辞めろとか言っちゃったけど関係ないし別にいいかw」
といった具合である。

日本は、このアメリカの茶番に巻き込まれ、世界情勢と矛盾した大麻取締法のせいで大変なことになっているという話だ。

私の考える大麻合法化運動の発端は、世界的な科学主義の浸透及び、SNSの普及によって国民が真実と向き合う機会を増やした事である。
そんな影響もあり日本では「薬物ダメ!ゼッタイ!」教育が横行していたのにも関わらず、なぜか世界では大麻が合法化されてたりでもうゴチャゴチャである。日夜、Twitterでレベルの低い大麻議論が耐えないのはその辺の理由からだろう。

しかし未だ日本の世論は「法律で禁止されている麻薬に該当する成分を含むものは、いかなる理由でも使用・所持してはいけない」とし、議論の余地もないほどだ。
自分の毎晩飲んでいるスト缶がとてつもない麻薬であることも知らずに…。

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大麻よりお酒の方が危険!


というのは、酒・タバコは大麻より有害だという研究結果も2010年に出ているのだ。
平均的教育を受けてきた日本人はこのような結果(※6)を知りもせず、アルコールを飲み、タバコを吸いながら「大麻は危険だ」「違法な事は違法なのだからすべきでない」と喧伝するのだ。

また、大麻を禁止するということは、日本におけるブラックマーケットの末端価格が高くなる。つまり、薬物市場として他国からターゲットにされかねないということだ。

これを是正すべく、ハームリダクション(ダメージを最小限に留める行為)の観点から「大麻合法化の議論は今すぐすべき」と私は結論づける。

様々な薬物の危険性についてまとめた論文※6

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まとめ

・大麻取締法はハームリダクション的に考えて、改正すべき。又は国民で改正について議論していくべきである。

・大麻による刑罰や社会的制裁は、大麻による人的被害や薬害の報告がほとんどされていないので、妥当ではない。



あとがき

読者に求められる能力は、誰かの言いなりになるのではなく、「自分で調べること」だ。気になったことは、何事も自分で調べる。
それがこの情報過多社会の大海原で生き残る術だ。

大麻を薬物として批判するなら、あなたはアルコールを辞めるべきだ。
アルコールを飲み物として是認するなら、大麻も植物として是認されるべきだ。

そして、科学的根拠に基づいた発信をしよう。




【参考文献】

※1 医療大麻(いりょうたいま)とは - コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E5%8C%BB%E7%99%82%E5%A4%A7%E9%BA%BB-1737944


※2 https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/104990910402100206?url_ver=Z39.88-2003&rfr_id=ori%3Arid%3Acrossref.org&rfr_dat=cr_pub%3Dpubmed

※3 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31684805/

※4 https://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03320_03

※5 https://ejje.weblio.jp/content/Harm+Reduction


※6 https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(10)61462-6/fulltext

※7 http://www.asahi-net.or.jp/~is2h-mri/kachou.html

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