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今年の国慶節と中秋節の「双节」に中国では何があった??

皆さんこんにちは。エンジョイジャパンの橋本です。2020年は、「中秋節」「国慶節」の2つの祝日が重なりました。このようなことは珍しく連休を楽しむ中国人が数多くいました。本日は、「双节(2つの祝日)」中に、中国で起きたことをご紹介したいと思います。

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今年の9月上旬頃から、県(中国だと省)を跨ぐ観光チケットの予約数が急増し、6月末の端午節の時よりも予約数が2倍になりました。中国で人気のある観光地は、重慶、北京、上海、成都、南京、西安、鄭州、羅陽などの都市で、中でも今回の双节中に、観光地として人気が高かった都市は、宁夏、青海、甘粛でした。「到西部去(西部へ行く)」ことが中国では流行りになっています。また、双节中に旅行に出かけた年齢層は比較的若く、30歳未満の観光客の割合が60%近くもありました。また「旅行+网红元素(ネット上で流行っている観光地、レストランに行く、という旅行計画)」がとても若者に人気で、「网红(話題になっている)」というキーワードを検索する人が増えているようです。

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また、双节における4つ星ホテル、5つ星ホテルの予約割合は、前年比でそれぞれ12%増、25%増となりました。全国のホテル、旅行系のプラットフォームが各種の割引券、红包(お年玉)等のセールイベントを実施したことで、より多くの観光客が高級ホテルや高級レストラン等の高品質の観光消費を求めるようになりました。各地にある民宿へのニーズも高まり、「电竞(Eスポーツ)」「轰趴(ホームパーティー)」「亲子(家族連れ)」「可带宠物(ペット同伴可)」等のワードが民宿を探す時のホット検索キーワードになりました。

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さらに、双节の期間中に、レストランのオンライン予約数が前年比で37%増加しました。上海、北京、成都、深圳、杭州はオンライン予約数が最も多い都市となり、火鍋、日本料理、バーベキュー、洋食、海鮮が人気のカテゴリーになりました。また、年齢に関係なく、多くの人は「新奇玩法(斬新な遊び方)」を好み、各プラットフォームのデータによると、双节が始まる前から、「ホームパーティー」、「脱出ゲーム」、「VR体験」、「コスプレ」、「トランポリン」、「漢服」等の新しい遊びを体験できる施設の予約数が前年比で50%以上も増加しました。

以上、国慶節と中秋節の「双节」中に中国で起きたことのご紹介でした。中国では新型コロナウイルスが終息傾向のため、旅行に出かける人が多くなってきています。また、各SNSプラットフォームの影響により、これまでと一味違った旅行体験をしたい人も増えてきています。海外へ旅行に行けるようになれば、日本へ訪れる中国観光客も一気に増えるでしょう。気になることがありましたら、ぜひ橋本までご連絡ください。

メール:hashimoto@enjoy-japan.jp

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