見出し画像

オンラインイベント・コミュニティの可能性

3月1日 高松
3月4日に岡山で予定していた文化芸術交流実験室は対策の上実施となったため、恒例の前入り/寄り道で高松。中四国は感染者が未なのもあってか、空気感が全く異なり心理的に健康になれました。東京の緊張感は、長びくと辛いと実感。震災後、鳥取出張に救われた体験を思い出しました。

文化イベントの予定変更や自粛は悲しいけど、それぞれの判断を尊重したい。小規模な美術展なんかはリスクが少ないとも思いますが、開けるのも人なんですよね。

岡山・高梁の知人が予定していて、足を運ぼうと思っていたイベント「ハブライブ!ラブライフ!&まのび堂1周年祭」はオンラインに切り替えて開催。現場で販売予定だったお茶をあらかじめオンラインで購入できるようにしたり、音楽・映像コンテンツ部分はライブではなくあらかじめアップロードしたURLへのアクセスを促して音質・画質を少しでもいい状態で届けようとしたりするなど工夫していた。メジャーの世界ではナンバーガールが無観客ライブ配信。クライマックスで無人のフロアに森山未來が登場するというサプライズ演出が素晴らしかった。

3月2〜5日 岡山
藤浩志さん、名畑恵さんをお招きして文化芸術交流実験室のまとめ会、大月ヒロ子さんの拠点がある玉島めぐりなど。

実家で親と話しをしていて、ドラッグストアのいろいろが無くなるのを見ると、(並ぶ時間もあるし)念のためと予備も買ってしまう心理を何となく理解。うちの父は、昔から賞味期限のない消耗品を買いだめするくせがあるので余計に。マスクを箱で支給されてしまいました。他の家族ネタとしては、横浜で自主登校の時間を持て余している、小学校低学年の甥っ子に読ませたい本の情報をSNSで募集。普段は存在感が薄いおじさん挽回のチャンス。

3月6日 東京
福岡の宮本初音さんからZoomお試し会への招待。九州、台湾、東京、新潟、青森からアート系15人ぐらいが参加して近況の四方山話。各地でみんな困難な状況下で頑張っている。今やれること、やるべきことがいっぱいある。とりあえずツールに慣れたり、まわりの人にも慣れてもらったり、オンラインコミュニティを広げておく必要性も考え「文化芸術系Zoom飲み会」を立ち上げることにする。

岡山からそのまま大分へ向かい、週末にかけてアートプロジェクト10年本の取材を行う計画もありましたが関連イベントが中止となったため延期。横浜での撮影コーディネート仕事もキャンセルとなり(はじめての具体的なマイナスの影響)少しだけ時間と心に余裕ができる。ふと、秋田の仕事はなんとかやりようがあるのではないだろうか?という仮説を立てはじめる。

3月7〜8日 シアターコモンズ’20ほか
オンライン対応するイベントがかなり増えてきて、積極的に情報をシェアしたり、参加してみたりする。シアターコモンズは、台風のためあいちトリエンナーレで見逃した小泉明郎 「縛られたプロメテウス」をなんとかリアルで体験。危機管理ワークショップやフォーラムシリーズのオンライン化は、忙しい時期でもあり大変ありがたい対応でした。
北川貴好さんらの「時空の長屋 ザ・ワールド」トークはiPhone+facebookで手軽ながら現場からで様子がよくわかる内容。影山さん大高さん参加の「JAPAN BRAND FESIVAL / GOOD SURVIVE PROJECT」は遅れて参加するもYouTube Live巻き戻しで。Media Ambition Tokyo 市原えつこさんのTwitter映像中継。Artstickerの投げ銭に連動して作品が反応するしかけも体験。リアルだったらせいぜいはしご2つで済ますところを無理なく、晩ごはんもつくり食べながら。

3月7日 Inspire High
CINRAが立ち上げたばかりの新規事業、Inspire High(13〜19歳向けのオンラインラーニングコミュニティ)が素晴らしい。3月14日まで無料で利用できるほか、詩人・谷川俊太郎さんのセッションをYoutubeで限定公開、どのようなサービスなのか、大人も擬似体験をすることができる。コロナ禍の対応として、休校中の中学・高校での利用・生徒への提供を検討している先生からの問い合わせも受け付けていた。
第一線で活躍するアーティスト・クリエイターを含む多様な大人(ガイド)と出会い、自分の世界を広げることができる。谷川さんのセッションをのぞいてみましたが、自分で考え、表現することが重要になってくる世代に特化した、スマホアプリを使ったUI/UX設計が絶妙な様子で、豊かな学びの場が実現しつつある。
オンラインでどこからでも参加でき、ガイドを中心にしたインタラクティブなトークだけでなく、参加者が能動的に考え表現するコーナーもある。その表現を通して、同世代同士でフィードバックをしあうことができるのも、尊い時間。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?