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2020遠征のインプットをnoteに!(福岡・熊本で年の始めを過ごす)

2020年。明けましておめでとうございます。

例年あまり具体的な目標というものをたてないのですが、今年はいくつかたててみました。そのひとつが(出張仕事でも遊びを兼ねていても)遠征に行ったらnoteに記事を書こうというものです。

日々様々なインプットがあるのですが、昔のようにそれをマメにブログへ落とし込むことができなくなってしまってからずいぶん経ちました。facebookなどのSNSにはたまにあげていますが流れてしまうので、ちょっともったいないかなという気持ちが最近大きくなってきたのです。

特に今年は、クラファンによるアートプロジェクトの10年本(仮)をつくる活動もありますので遠征が多くなる予定です。クラファンの報告レポートなどにしていくものもありますが、そのレベルでなくても人様のためになる何かを共有していけたらいいですし、何より自分のためにも。あまり構えずライトな内容、個人的なことを軸にして、徒然と記していこうかなと思いますのでゆるりとおつきあいください。


福岡・熊本(主に博多)で年の始めを過ごす

早速ですが年始は5日間、福岡と熊本(主に博多)へ行ってきました。見たいイベントや展覧会もあったのですが、年末かなり事務所にこもっていたので少し気分を変えた環境で、宿題の原稿を進めたり、読書の時間も取りたかったという気持ちもありました。幸いにも安い飛行機と宿も取れたので、博多を目指したというわけです。

博多駅から地下鉄で2駅の呉服町(中洲や天神へ行く途中)を拠点にして博多で展覧会を3つ、イベント1つ、1日だけ日帰りで南下して筑後船小屋と熊本で展覧会を2つ。あとは美味しいものを食べ歩き、日々使う仕事道具や遠征時に役立ちそうな買い物をして、宿やカフェで原稿や読書の時間をとる。食を少し贅沢したくらいで、東京でのふだんの週末に近い過ごし方だったかもしれません。

実は父方が佐賀、母方が福岡(行橋)と自分のルーツは九州にあるので、冠婚葬祭なども含めるとこれまで福岡にはそれなりに来る機会がありました。しかし博多は通過することが多くて、降りても用件を済まして移動というパタンばかりなので、今回のようにゆっくり過ごしたのははじめてのことです。


博多といえばオルタナティブスペース

今回、初日に訪れたのはテトラ。同業・同世代でキャリアや興味が近く、仕事やプロジェクトで一緒になることもしばしばある、小山冴子さんらが10年以上運営しているシェアスタジオ/アートスペースです。彼女の得意分野でもありますが、音楽系のイベントもよくやっていて、今回は近年好例のお正月ライブ「お正月だよ!倉地さんスペシャル 2020」をやっていました。

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自分のここ10年はほぼアートプロジェクト界隈なのでその文脈で博多といえば本来「ミュージアム・シティ・天神(福岡)」なのですが、これが現代美術をまともに見始めた2002年くらい(当時大学生)までの活動なので、資料や伝聞でしか知らないんですよね。

大学を出てから5年くらいは横浜を拠点に、自分も手弁当に近い形で活動していたので、県外に出かける時はアートプロジェクトというよりも目ぼしい美術館や展覧会をまわりつつ、同世代のアーティストやキュレーター/マネージャーが活動している小さなギャラリーやオルタナティブスペースをハングリーにまわっていました。その目で最初に博多へ足を運んだのがその頃。印象的だったのがこのテトラだったり、野田恒雄さんらが運営する冷泉荘や紺屋2023などのオルタナティブスペースでした。

それぞれの活動は形を変えながらも続いてはいますが、この手のスペースは全国的には珍しくなくなってきましたし、小山さんや野田さんも違う地域で活躍をされるようになってきたりとフェースが変わってきています。自分もキャリアがうつろっていく中で、フォローすることができなくなっていました。紺屋が掲げている2023年も間も無く来てしまうし、テトラももしかしたら、自分にとっては見納めになるのかもしれません。

イベントは地元からも、県外からもほどよく人が集まりいい雰囲気でした。ライブが終わってからもしばらくの間、飲み物を片手に歓談。アーティストと距離近くこういうことができる自分たちの場所、やっぱりいいですよね。私も九州で同業の知人に会えて近況を話したり、人を紹介いただいたり。その後は中洲方面の飲み屋さんに移動してもつ鍋などをつつくことができました。


5館で展覧会を見る

福岡市美術館…一時閉館やリニューアル時に来れなかったので久しぶりに。記憶がうすいですが、公園の側らにたたずむ前川國男の低層建築の内部空間が、元の意匠を保ちつつ生まれ変わっていました。公園園路側に開けたアプローチやカフェができていたのと、古美術展示室の雰囲気づくりが印象的でした。展示は同郷の正路佐知子さんが担当している梅田哲也ほか。展示室のホワイトキューブをしっかりと使った企画、ではなくてコレクション展の隙間や室外のパブリックスペース、日が沈んでから屋外から見ることのできるガラス越しの空間などを使用。1点だけ、展示室の機能を生かした作品がありましたが、他は別の空間との連続性のある作品で、美術館でもこういうやり方があるのかと面白く見させてもらいました。

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福岡アジア美術館…アジアのLGBTQに関わるテーマの作品を軸に構成したコレクションによる小企画「アジア美術からみるLGBTQと多様性社会」。アーティスト・イン・レジでンス中の作家の活動も紹介されていました。

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三菱地所アルティアム…鉱物のコレクションをサウンドインスタレーションも含めて見せるという企画「音と旅する鉱物展 九州大学総合研究博物館コレクション」。思ったよりも遊んでいなくて、博物館的で真面目な展示でした。

九州芸文館…近ごろはアートセンター的な場所が気になっていて遠征でも行くようにしているのですが、こちらははじめてでした。九州新幹線筑後船小屋駅下車目の前。スポーツグラウンド、温泉、宿泊所などもある大規模な公園施設と一緒になっていました。展示は「ちくごアートファーム計画」のレジデンス成果展でした。別棟では子供向けの凧をつくり隣接する公園であげるワークショップが行われていて微笑ましかったです。

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熊本市現代美術館…西尾美也さんが「パブローブ」で参加しているファッションをテーマにした展覧会「ドレス・コード?――着る人たちのゲーム」。ファッション展にとどまらず、西尾さんもですが演劇系の人など別分野の仕事も仕込んでいました。

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ハニー珈琲に出会う

仕事がらみのインプットは上記の程度でしたが、他にあえて書くなら、テトラのイベントで小山さんの双子さんに会い、勤めているというハニー珈琲を紹介いただきました。

博多を拠点に卸が中心のようですが、身体が喫茶モードだったのか、年末に別の知人にフィリピンの珈琲農園の話を聞きまくり頭もそのモードになっていたからか直営店に2回行き、空港でお土産に豆も購入したのでした。そんな感じで唐突にやってくるマイブームみたいなのってありますよね。

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