映画『スペシャルズ!』感想
ユナイテッド・シネマ新潟で『スペシャルズ!』を鑑賞。 サブタイトルは「政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話」
ドキュメントタッチで描かれる実話ベースの映画で、演技・演出とも非常にリアル。『クリムゾン・リバー』のヴァンサン・カッセルが好きで彼目当てに行ったのだけど、十二分に堪能できた。
主役2人とも、とても演技には見えない。他にも「介護者と自閉症の若者、その家族たちが多数キャスティングされている」ことを今初めて知った。 病院でも施設でも手に余る重度の自閉症児たちを条件なしで請け負う2人の男。彼らの気負わない凄みというか、深い経験と人生を思わせる演技が、作品を信頼おけるものにしている。
病院や施設のベテラン達が手に負えない問題児でさえ「彼らならなんとかやってくれる」と思われている最後の手段的団体「正義の声」。
監査が入った男女調査員とのやり取りが一番のクライマックスで、もう号泣メ〜ン(ノД`)・゜・。 どの国でもある問題なのだろうな…。「正義の声」のスタッフ達の明るさとゆるい連帯感、プロ意識もすごく気持ちが良い。2人の他にちょっとしか出ない脇役までみんなイイのよ…(きっと俳優じゃない人も含まれてる) 隅々まで好き。機会あったらもう一度観たい。
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