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覚えているのは「失敗」だけ!?

一日1note…何とか続いています。毎日、多様な場に交わらせてもらうことで、沢山の気づきがある。今日は小学生に教えてもらったことを、つらつらと。


卒業式で「ひとりひとことスピーチ」をするということで、小6(3クラス)向けに「声の出し方」をお伝えする機会をもらえて、喜んで出かけて行った。

体育館に集まった約90人と、とんだり跳ねたり、声を出したりしながらの45分の最後に「質問ある人?」と問いかけると、後ろの方でそっと手を挙げた女子児童がひとり。「ありがとう、どうぞ〜」と言うと、かろうじて私に届く声で「失敗してしまったら、どうしたらいいですか?」と。

瞬間、私の口から出たのは「いいねぇ。失敗バンザイだよ〜」

きょとん?とする児童たちに、続ける。

「失敗しちゃう方がさ、上手くいくよりも、あとで絶対、忘れないよ。忘れられない卒業式になるよね。いいじゃん、失敗、大歓迎。私もね〜55年生きてきたけど、覚えているのは失敗したことだけだもんね」

「けーこさん、全国放送でね。今でも忘れないことがあってね。伊豆長岡ってところの、いちごのビニールハウスからの中継で、急に頭が「まっしろ」になっちゃって、10秒くらい、何にも話せなかったことがあるんだよ。これね、今でもすっごくリアルに覚えてるんだよ。長かった〜あの10秒」

子どもたちも、想像してくれたようで、驚きの顔がずらり。

「もちろん、失敗が目的なんてことはないよね〜出来れば失敗なんてしたくない。じゃあ、うまくいくことを目指すためには、何が必要かって練習がとっても大事。ちゃんとイメージして、今日、伝えたことをしっかり取り入れて、届くように、おなかから声を出して、出来たら録音して何度も聞いてみるといいよ」

「だけどね、だけどだよ。そうやっても失敗しちゃうこともあるの。けーこさんのいちごハウスみたいにね。そうしたら、それはそれでOKってこと。
あのね、失敗と成功って反対向きだと思っている人が多いかもしれないけど、実は、おんなじ方向を向いているんだよね。失敗を超えた先に成功ってあるんだよ。だからね、ちっとも恥ずかしくない。失敗してもいいんだよ」

伝わったかな?どうだろう。

よき質問のおかげで、私自身が勇気を奮えるようになった気がする。
素直に「質問」してくれた女子児童に感謝!だな。

でもって、これを読んでいる方がいたら・・・ちょっと思い出してほしい。どうですか?覚えていることって、失敗だけじゃない?





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