nariwai no Gamao

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nariwai お問い合わせは下記リンクよりDMにて承ります。 Instagram:https://www.instagram.com/yuto_hashiba

マガジン

最近の記事

寄り添ってくれる優雅なジャケット。

自分には程遠いと感じていた事が心地の良い距離に縮まった時、多少なりとも抱いていたハードルは不思議と何も残らず、むしろ前から所有し愛でていたかのように思える程、それが自分にとって身近な存在に変わっている事がある。 この前にご案内をしているコレとかアレは正にその類にあると言えるだろう。 ただ、やはり距離を縮めるという事は容易では無く、少なからず何かしらのキッカケが必要に思えるのだが、そう感じる度に私の存在やnariwaiはそういう役を担えているのか深く考える時がある。今や情報

    • BATONERの名役者。

      9月も中旬に差し掛かり、気温の波はあるものの着々と秋の兆しが見えてきた。もうお店には秋を通り越して冬を連想させるモノも並び始めており、流石に紹介はまだ先となるが、是非とも妄想を膨らましに足を運んで頂きたい。 正に今は怒涛の納品ラッシュを迎えている訳だが、その中でも少し目先の日々を見据えて向き合えるニットがBATONERから届いた。 ただ先に話しておくと、コレは瞬間的に思い浮かぶBATONERのソレでは無い。 そして昨年にnariwaiで並んでいたアレでも無い。 ただ、

      • 手から生まれる美しさ。

        神は細部に宿るという言葉がある。 これは近代建築の歴史に限らず、カタチとして何かを生み出す全ての事に通じていると思うのだが、nariwaiに並ぶ様々なクリエーションにおいて如実にこの言葉を物語っているブランドがある。 それがREVERBERATEだ。 ご存知の方も多いだろうが、デザイナーを務める星氏は、英国の某ブランドにて縫子、アシスタントデザイナーとしてコレクションの製作を担っていた過去があり、故に様々な経験や知見、そして作り手としての独特な感性を持っている。 パタ

        • これであるべき理由。

          想いもよらない出会いや、予想を超えて訪れる豪快さを目の当たりにした時、そのファーストインプレッションで起こる高揚感の勢いは凄まじく、時として圧倒されるが余りに不完全な理解で終わる事がある。 その瞬間に自分自身がどう感じ取るのか。その事実は間違いではないのだが、大概にして感動を憶える洋服は、決して表面的な部分だけでは魅力を図る事は出来ず、その奥底にこそ絶対的な理由が息潜んでいるのだ。 その上で、blurhmsから届いた至極の革ジャケをどうか知って欲しい。 某メゾンでも信頼

        寄り添ってくれる優雅なジャケット。

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        • style note
          4本

        記事

          相棒のような距離感。

          SEVEN BY SEVENが手掛けるレザーのプロダクトは、ここ数年に於ける殆どのシーズンで展開をしている程、個人的には"ある期待値"が半端じゃない。 むしろ、展示会に向かう時はそこに縋る思いすらある。 最近だと、先日にリリースしたスエードトートバックが記憶に新しいが、それもドストライクに私の期待を撃ち抜いていた。3色を展開していたが、現時点で在庫が無い事実を見ると、撃ち抜かれたのは私だけでは無いということだろう。 ただ、革物でも鞄のように少しサブ的な位置に存在している

          相棒のような距離感。

          洋服と鞄。

          目指すべき事が明確で、そういった意図がしっかりと根底にあるプロダクトには、確かな説得力と共に人を惹き寄せる大きな力がある。 そんな事を改めて実感させる"これ"は、HEUGN小山氏が考える『Bag』に向けられた理想をtexnh松村氏が解釈し、そのスタイルに想いを寄せる事で辿り着いた「2人の答え」と言えるであろう品だ。 シーンに合わせて肩掛けと斜め掛けを使い分けられるワンショルダー型は、その汎用性も然り、その日に着る上物のバランスにも応じて綺麗な姿を演出する"洋服に合う"鞄と

          『着たい』が叶う。

          スタイルへの理想や憧れは誰しもが描き求めるものだと思うが、自分自身が本意で満足できるまでには様々な壁がある。少なからず何かを妥協して"似たような事"を体現するのは容易なのだが、結局満足できる時間は一瞬のひと時で、時間が経てば気持ちは振り出しに戻ってしまう。そしてその度に、『それ』と出会える事の難しさと"自身の本意"を改めて実感する。 自分にとっては、その一つがデニムジャケットという存在だ。 ゴリゴリのアメリカンスタイルで着たい願望は全く無いが、トラウザー、革靴等の綺麗な装

          『着たい』が叶う。

          “forme” Order Exhibition 2024 at nariwai

          先日にお店のアカウントよりお伝えさせて頂きましたが、有難いことに今年もformeのオーダーイベントの開催が叶いました。 以下、イベントの詳細となります。 開催にあたり、nariwaiディレクターである山下さんが素敵なエリアを作ってくださいましたので、一部のラインナップと共にイベントの空気感を先行で軽くお見せ致しますね。 可能な限りで様々なモデルと革、各木型のサンプルサイズをご準備させて頂きましたので、実際は写真以上に見応えのある圧巻のラインナップです。 この景色と経験

          “forme” Order Exhibition 2024 at nariwai

          このタイミングだからこそ推したい。

          夏を抜ける日はまだまだ先の事だが、新たなシーズンを告げるように様々なブランドからデリバリーが届き始めている。 この気温感だから即効性のある物は正直少ないが、キンキンに冷えた店内で来るべき日を妄想しながら『準備』として是非楽しんで頂きたい。 正直、オーダーしている本人が言うのもアレだが、既に今の店内に並ぶソレらは着た人をニヤつかせるポテンシャルを秘めていると思う。 そして本題だが、ブランドによってはデリバリー時期を見据えて、"届いたタイミング"から重宝する物もあったりする

          このタイミングだからこそ推したい。

          今、欲しているもの。

          当たり前のように30℃を超えてくる猛暑の日々。 いずれはこうなると分かってはいたが、それでも流石に暑過ぎる。 例年の事なのだが、THE真夏の毎日を迎えると、私自身は装いに対して「何も考えたくない」マインドが働き、それが長く続く。 清涼的であることを前提の上で、自分だけが満足できる"これでいいじゃん"を模索し、見つかれば繰り返すようにそれを着ている。 つまり「何も考えたくない」は「何も考える必要がない」とも言える。 ただ、ひとつだけ壁があるとすれば、それは『飽き』だろう

          今、欲しているもの。

          A.PRESSE - Type.1 Denim Trousers

          ファーストシーズンからこれまでの間、「普遍的で上品な定番チノ」として確かな存在価値を与え続けてきたA.PRESSEのチノトラウザーが、今季、デニムを纏って新たに誕生した。 1990年代頃に生産されていた某アメリカブランドの2プリーツチノをモデルに、その特徴を活かしながらも細部まで丁寧な縫製を施しモダンな1 本へと昇華。股上はやや深く、適度に余白を設けたワタリから裾に向かって落ちるワイドテーパードのシルエットはルーズ過ぎず、生地のニュアンスもあってカジュアルな立ち位置でありな

          A.PRESSE - Type.1 Denim Trousers

          いつ、どこでも寄り添ってくれる『適当さ』が欲しい。

          遂に仙台も30℃を超える日が訪れ、梅雨前だが大いに夏を感じている。 やはり気温が上がると、何を着るべきか考える事すらも考えたくない日があって、"これで良い"と思える手札が幾つも欲しい。 前に紹介していたコレとかアレは正にそういう存在だ。 そして贅沢な悩みだが『ラフい物ほどちゃんと見せたい』という願望があり、更にその先を望むなら『どこでも』そうでありたい。 家の中だろうが、街中だろうが、車を走らせて向かう海だろうが、少し遠出する旅だろうが同じベクトルでそうありたいと思う

          いつ、どこでも寄り添ってくれる『適当さ』が欲しい。

          Caleと夏

          いい意味で違和感のある洋服が好きだ。 それも大胆に誰でも分かるようなニュアンスではなく、ぱっと見では分からない程度で仕上げていながらもしっかりと意味を感じさせるような、そんな違和感に高揚を覚える。 何故ならば、経験上そういう部分にはデザイナーの本意が隠されていたりするから。 特にデザイナー佐藤氏が手掛ける『Cale』にはそんな魅力が満ち溢れている。派手には飾らず、ただ静かに、さり気ない違和感と共に情緒と色気がナチュラルに洋服へと注がれているのだ。 毎度、展示会で佐藤氏

          優雅なカットソー達

          30代を歩き始め、気が付けば洋服にいい意味で『少しばかりの緊張』を欲する事が増えた。身近な言葉で表現すれば、"品の良さ"と言うものだろう。 『品の良さ』 よく耳にするこの表現は外観だけに限る話ではなく、そこには内面的な意味合いもある。 例えば、ピシッとプレスされたシワの無いシャツや肩に収まるジャケットを着て背筋と言う名の気持ちが伸ばされるように、一定の条件を満たす洋服には纏う人の外観と内面の両方に注がれる『何か』があり、それも確かな魅力と言える。 ただ面倒な事に、両方

          優雅なカットソー達

          無地Teeのすゝめ

          自分の"お気に入りリスト"に新しく何かが追加されるという事があるが、ある程度の買い物を繰り返している人にとってそのリストはめちゃくちゃ精査された先に出来上がっている分、経験と知見を繰り返せばする程「そこ」に加わるハードルは極めて高い。 だが、それでも確かな納得と満足感に至る訳を片手に上位へと食い込んでくるモノと出会う事がある。 例えそれが、『もう既に何枚も所有しているようなジャンル』でもだ。 そして既に知っているという事は比較できる故に更にハードルが高くなるが、その分ハ

          無地Teeのすゝめ

          真夏に『黒いシャツ』が着たくて。

          淡いカラーパレットのモノを好んで着まくっていた昨年の反動からか、この夏は無性に『黒いシャツ』が着たいと思っていた。 確か春にも同じような事を綴っていたから、おそらく"黒"に向けた思いは夏だけに限らない率直な感覚なんだろう。 ただ、ベーシックなモノには惹かれず、前にformeの記事でも呟いていたが、『変化を増やし、飽きずに楽しめられるか』が基準にある。 そして、黒特有の"安定感"と、清涼的で"夏でも着れる安心感"がしっかりと伴ったファッショナブルかつリアルクローズであるこ

          真夏に『黒いシャツ』が着たくて。