山崎彰悟/竹の、箸だけ。

「竹の、箸だけ」を作るメーカー、㈱ヤマチク 三代目 |工芸界のストロングスタイル| 竹…

山崎彰悟/竹の、箸だけ。

「竹の、箸だけ」を作るメーカー、㈱ヤマチク 三代目 |工芸界のストロングスタイル| 竹のお箸を、もういちどお箸の定番へ。 竹産業を、もういちど儲かる産業へ。 南関町を、もういちど面白いまちへ。https://www.hashi.co.jp/

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ヤマチクのデザインコンテストは、なぜこんなにガチなのか?

どうもご無沙汰しております。 熊本県南関町で59年間「竹の、箸だけ」作り続けている株式会社ヤマチクの3代目山﨑彰悟です。 お盆休みも終え、熊本も暑い夏が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか? その猛暑に負けないくらいアツい戦いが、ヤマチクで行われようとしています そう、「第3回ヤマチク社内デザインコンテスト」の開催が8月26日(金)に迫っているのです。 時はきた・・。今年もアツい戦いが始まる。 「ヤマチク社内デザインコンテスト」 社員達が自分達の考えた商品や企画

    • 「YAMACHIKU」を世界共通言語へ

      こんにちは。 熊本県南関町で60年間「竹の、箸だけ」を作り続けいている株式会社ヤマチクの3代目、山﨑彰悟です。 私はアトツギとして、10年前にこのヤマチクに入社しました。 当時24歳。 「自分の実力を世界相手に試してみたい」 「世界一の箸メーカーを目指したい」 そんな夢と功名心を持って入社したものの、すぐに厳しい現実を突きつけられました。 目標は「潰さないこと」 当時のヤマチクはOEM100%の完全下請け箸メーカー。 経営課題もあげればキリがないほどありました。 生産管

      • 拝啓、あれから1ヶ月が経ちました。

        こんにちは。 熊本県南関町で60年間「竹の、箸だけ」を作る株式会社ヤマチクの3代目、 山﨑彰悟です。 早いものでヤマチクのファクトリーショップ「拝啓」をオープンしてから1ヶ月。 振り返りも兼ねて、「できたこと」「できていないこと」を赤裸々に書いていきたいと思います。 ここ数年のコロナ禍と事業再構築補助金も相まって、世はまさに空前のファクトリーショップブーム。 今まさに準備中の方も多いと思います。そのような方のご参考になれば幸いです。 またこれは新しいことに挑戦してる全国の

        • ヤマチクは、還暦を迎えます。

          こんにちは。 熊本県南関町で「竹の、箸だけ」を作り続けている株式会社ヤマチクの山﨑です。 ヤマチクは創業1963年、今年で創立60周年を迎えます。 いわば還暦です。 皆様の御愛好に感謝し、「ヤマチク還暦祭」を開催いたします。 ヤマチク史上、最大規模のイベント 2020年の「大日本工芸市」にはじまり、4年目を迎えるヤマチクのイベント。 「今年は何をしてくれるのだろう?」と地元の人たちも楽しみにしています。 今回の「還暦祭」の出展事業者は25社、全国各地のいいものが南関町に

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        ヤマチクのデザインコンテストは、なぜこんなにガチなのか?

          ヤマチクの「世界一大切なお客様」

          こんにちは。熊本県南関町で60年間、「竹の、箸だけ」を作り続けているヤマチクの3代目、山﨑彰悟です。 2023年8月17日(木)、ヤマチクにとって「世界一大切なお客様」がいらっしゃいました。 私の投稿をご覧いただいて「どんなVIPが来るのだろう?」と疑問に持たれた方もいるかもしれません。この日やってきたのは、社員の子ども達です。 「しごと参観」をやろう!私は常に「ヤマチクの仕事は世界に通用する価値ある仕事」と社内外で発信しています。 社員さんの子ども達もテレビ放送などで

          ヤマチクの「世界一大切なお客様」

          「誰よりも頑張る」を失った僕の絶望と光明

          ご無沙汰してます。 ヤマチクの3代目、山﨑彰悟です。 家業に戻って10年。 竹のお箸を普及させるため。 関わる人たちに少しでも「やりがい」を感じてもらえる仕事にするため。 自分にできることを一生懸命やってきました。 それが特に苦になることなく、楽しくやってたつもりです。 しかし今、心身ともにすこぶる体調が良くないです。 僕のSNSをご覧の皆様は薄々感じてらっしゃるでしょう。 ※閲覧注意 ここから先は読む人によっては気分を害する内容が書かれています。 実は現在、僕はパニッ

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          あれは僕の「プロレス」だった 〜僕が実践した3つのこと〜

          国内最大級のスタートアップカンファレンス「ICC サミット FUKUOKA2022」 その「クフラテッド・カタパルト」という部門で優勝しました。 僕がどんなプレゼンしたかは、youtubeでご覧いただけます。 このプレゼンを創り上げるにあたって、僕は大好きな「プロレス」からたくさんのヒントを得ました。今日はその中で再現性が高い3つをご紹介します。 誤解のないように記しますが、これは「これをやれば良いプレゼンができる」というHow To ではありません。 僕はそんなこと

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          「サスティナブルの実践は闘争」なのかもしれない。

          #業界あるある 猫も杓子もSDGs 今やあらゆる商品やサービスの枕詞になった「サスティナブル」 「サスティナブルを語らざるは人にあらず」と言わんばかりだ。 「竹の、箸だけ」を作るヤマチクにも、たくさんのお問い合わせを頂いている。 製造背景に関心を持ってくださるお客様も増え、本当にありがたい。 その一方で、「ん?」というお問い合わせも少なくない。 正直辟易としている。 それでも丁寧に、「なぜこの値段なのか」「どういう作り方をしているか」など、製造背景をしっかり伝える。

          「サスティナブルの実践は闘争」なのかもしれない。

          おかえり、日本の菜箸。

          こんにちは。 ヤマチクの3代目、山崎彰悟です。 株式会社ヤマチクは、熊本県の南関町という田舎町で、「竹の、箸だけ」を58年間作り続けている小さなものづくり企業です。 そんなヤマチク作ったはじめてのプライベートブランド「okaeri」 「竹のお箸を、もういちど日本の食卓へ」 お箸の原点回帰をめざして作ったこのブランドをきっかけに、ヤマチクと竹のお箸の認知度は少しずつ上ってきております。 お箸の使い心地はもちろん、コンセプトやデザイン性が評価され、国内外でたくさんの賞をいた

          おかえり、日本の菜箸。

          田舎の小さなお箸メーカーが世界に挑み続ける3つの理由。

          お久しぶりです。ヤマチクの三代目、山崎彰悟です。 株式会社ヤマチクは、熊本県の南関町という田舎町で、「竹の、箸だけ」を58年間作り続けている小さなものづくり企業です。 竹のお箸がどうやって作られているか気になる方は、こちらの素敵なコンセプトムービーをぜひご覧ください。 そんなヤマチクが、初めて作ったプライベートブランド「okaeri」 「竹のお箸を、もういちど日本の食卓へ」 お箸の原点回帰をめざして2年前に作ったブランドをきっかけに、ヤマチクの竹のお箸の認知度は少しずつ

          田舎の小さなお箸メーカーが世界に挑み続ける3つの理由。

          「竹の、箸だけ」の零細企業が、「最高のお茶碗」をご提案します。

          こんにちは。 株式会社ヤマチクの3代目、山﨑彰悟です。 ヤマチクは、熊本の山奥で「竹の、箸だけ」を57年間作り続ける小さなものづくり企業です。 南関町の「御用窯」 ヤマチクが所在するのは「南関町」という、人口1万人にも満たない小さな田舎町です。 主要産業は農業。名物は「南関そうめん」と「南関あげ」。 派手な観光地はないけど、空気もお米も野菜もおいしい、自然豊かな町です。 そんな南関町に、実は肥後の国を治めた細川家の「御用窯」があったことを皆さんご存知でしょうか? 南関

          「竹の、箸だけ」の零細企業が、「最高のお茶碗」をご提案します。

          コロナ禍で世界最高峰に挑むために、わたしたちが手に入れた「最強の武器」

          こんにちは。 株式会社ヤマチクの3代目、山崎彰悟です。 ヤマチクは、熊本の山奥で「竹の、箸だけ」を57年間作り続ける小さなものづくり企業です。 コロナ禍で売上が半減している逆境の中、私たちはイギリスで開催されている世界最高峰のパッケージデザイン賞「Pentawards」に挑戦しています。 (詳細は以下のnoteをご参照ください。) 最終選考用の写真を、無謀にも日本最高峰のスタジオを持つアマナさんに撮影していただきました。(しかも破格で。) しかも撮影を担当してくれたのは

          コロナ禍で世界最高峰に挑むために、わたしたちが手に入れた「最強の武器」

          コロナで大打撃を受けた「竹の、箸だけ」を作る田舎の零細企業が、世界最高峰に挑む。

          こんにちは。ヤマチクの3代目、山崎彰悟です。 ヤマチクは、熊本の山奥で57年間「竹の、箸だけ」を作り続けている小さなものづくり企業です。 新型コロナウイルスの影響で、注文が激減しています。 5月の売上は、昨年度の半分以下になってしまいました。 それでも原材料である竹の仕入れは一切止めていません。 そんなことしたら、竹の切る人たちがいなくなってしまいますから。 工場もいつも通り稼働させて、在庫作りや新商品の開発など、今だからこそできることをやっています。 すべては、日本の

          コロナで大打撃を受けた「竹の、箸だけ」を作る田舎の零細企業が、世界最高峰に挑む。

          【送料無料キャンペーン!】こんな緊急事態でも、私たちにできる事は「竹の、箸だけ」

          こんにちは。 熊本の山奥で「竹の、箸だけ」作っている株式会社ヤマチクの三代目、山﨑彰悟(通称、箸おじさん)です。 ヤマチクは57年間、熊本の山奥で「竹の、箸だけ」を作り続けてきました。 わたしたちの事は、誰も知りません。 しかし、「中川政七商店」「THE」など、誰もが知るブランドの竹のお箸を作っています。 新型コロナウイルスによって、世界は未だかつてない状況に直面しています。 4月7日から、東京や大阪、福岡といった7都府県で「緊急事態宣言」が発令されます。 先の見えない

          【送料無料キャンペーン!】こんな緊急事態でも、私たちにできる事は「竹の、箸だけ」

          【一旦中止いたします。】ほんとうの箸文化を世界へ~「シンガポールにokaeri」キャンペーン~

          こんにちは。 熊本で56年間「竹の、箸だけ」を作り続けてきた、株式会社ヤマチクの三代目、山﨑彰悟です。 アジアを中心に、世界の人口の30%は箸を使って食事をします。 箸という漢字は「竹冠」。 世界の箸文化は、竹からはじまりました。 軽くて、箸先が細い竹のお箸は、食べ物が掴みやすいです。 「残さず、美しい所作でいただく」 日本では、これが命を頂くことへの感謝を表します。 軽くてしなやかな竹の箸は、そんな日本人の食事には欠かせない道具でした。 しかしそんな箸文化が変

          【一旦中止いたします。】ほんとうの箸文化を世界へ~「シンガポールにokaeri」キャンペーン~

          「竹の、箸だけ」を作る零細企業の3代目が、役場が開催を諦めた町おこしイベントを「自腹でもやります!」と言ったワケ。

          こんにちは。 熊本の山奥で、「竹の、箸だけ」を作っているヤマチクの3代目、山崎彰悟です。 ヤマチクの拠点である南関町は、山と田畑に囲まれた、人口1万人にも満たない小さな町です。 私は今年の4月から仕事の傍ら、ささやかながら南関町の活性化のためのお手伝いをしています。 南関町では年に一度、「いす-1GP」というちょっと変わったイベントが行われています。 いす-1GPとは、1チーム3人で、事務イスを使った2時間耐久レースを行うイベントです。 一見おバカなイベントです

          「竹の、箸だけ」を作る零細企業の3代目が、役場が開催を諦めた町おこしイベントを「自腹でもやります!」と言ったワケ。