あなたのくれた30分に報いたい
昨夜の飲み残しのストロングゼロをシャワーを浴びながらシュルッと飲みほして、KAI-YOUの会社説明会をするために蒲田へ赴く。アニメやコンテンツ業界に絞った就職イベントの「ワクワーク2019」にブース出展させていただけることになったからだ。
http://wakuwork.net
主催の中山さんはサウナ仲間でもあって、ライターとしても活動しているので仕事をお願いしたこともある、快活なボウズである。せわしなく立ち回っていて、いつも見る顔とちょっと違ってかっこいい。
会場には多くの学生や若者が来ていて、ぼくらのブースにも立ち見になるくらいの人が来てくれる。それが嬉しくて、たしか6回くらいにわたって、KAI-YOUのかよちゃんと30分の説明会を行う。
アニメのど真ん中だけじゃない、メディアとしての関わり方の面白さがあること。会社や仕事の形はそれぞれあること。仕事と遊びの線引きが存在しない「仕事」があること。ほぼ完全にアドリブで話したせいか、なぜかしら伝えることは毎回わずかに異なった。
KAI-YOUとしてはエンジニアとデザイナーを積極採用したい意向があり、「エンジニア志望です」と声をかけてくれた人に出会えたのは嬉しかった。そこでのニーズも聞けたし、学生のリアルな悩みも聞けた。
ぼくの心持ちとしては、必ずしもKAI-YOUに入ることだけじゃなくて、世の中にはいろんな大人がいて、いろんな仕事があって、いろんな生き方があるんだということを知ってもらえたらな、と思っていた。
説明会後の面談で、奈良から来た、という女の子のことは強く印象に残っている。地元にはアニメ関連の仕事は当然少なく、かといって今からインターンやアルバイトも難しい。ぼくらも会社が東京にある以上、なかなかそういった子たちと何かをするのも難しい。
ぼくは知っている作戦をいくつか伝えた。佐藤尚之さんの「100人に1人になれるものを増やせ理論」とか、お金を貯めて世界のオタクに会いに行った臼井くんの話とか。あと、ワクワークの中山さんが起業にいたるストーリーも。
http://workmill.jp/webzine/fourth01.html
http://otaku-otaku.com
http://wakuwork.net/others/273/
どれくらい彼女の悩みをすくえたかはわからないけれど、今日のこのわずか15分くらいが、思い返すと転機になったな、と思ってもらえたらいいんだけど。
で、ぼく自身にも嬉しいことがあった。Podcastのリスナーに会えたのだ!なんでも続けてみるものだし、「具体的なひとり」を目にしたら、意欲も湧いてくるものなんだな。
あと、すごかったのは、会場スタッフで働く人に見知った方が何人かいて、「あれ?何してるんです?ブース出展側ですか?」と声をかけると、「いやぁ、中山さんに呼ばれて困ってそうだから手伝いに来たんですよ」と返された。
彼らもそれぞれの領域でアニメやコンテンツ業界に携わっていたりする、むしろ出展側でもいいくらいなんだけど。声かけをして、それだけの人も集まってくれるって、なんて尊いことだろう。中山さん、すごい。いまのぼくにそんなこと、できるだろうか。
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