誰も劣等感を脱ぎ捨てることはできない。人生はけっして素晴らしいものではないが、どうせ生き続けなければならないのなら、なるべく上等な劣等感を身につけた方がいい。
──吉行淳之介
- 運営しているクリエイター
2018年6月の記事一覧
地下アイドル記事の「読後に得るものがない」に違和感を覚えた話
東洋経済オンラインで、姫乃たまさんが書いた地下アイドルの記事に胸を突かれた。
https://toyokeizai.net/articles/-/225218
自分ごとのように漠然とした不安感に襲われ、ぼくは「この文章の使い方がうまいな!」とライターとしての位置を保つことで、心の距離をとったくらいだ。
ただ、コメントを眺めてみると「読後に得るものがない」と書かれてあって、「なんか……そういう
僕たちはマジックアワーを生きていたのか
秋葉原の夜19時はマジックアワーで全部が薄紫色に包まれていて、それはなんとも「欲望の街」という雰囲気を描き出す。目の前を、スーツ姿でリュックを背負った男性が、キックボードで過ぎていった。好きだよ、そういうの。缶ビールが熱く胃におりる。
福岡で傷ましい事件が起きて、すっかり心の平穏をやられてしまっている。吉行淳之介の小説に倣って「心の平衡をとる」ために缶ビールを飲んだけど、なんとなくまだ治らない。