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#小説

第5回東奥文学賞 震災、モンペ、ストレス……問題山積ながらも小学校の管理職教諭が抱く希望

花生典幸(はなおいのりゆき)「月光の道」:大賞。八戸の市立小学校の教頭を務める片野秀一の元へ、福島から中嶋しおりという少女が転校してくる。しおりは震災の余波から、人前では言葉を話すことができないらしい――。小学校の教頭・校長という管理職の日々をリアルに描いている点が新鮮で、担任を持たない立場でも相当ハードな業務なんだなと伝わってきます。作中でそれを「感情労働」と呼んでいますが、これが二重の意味を持

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狩俣和沙「明日はきっと楽になる!」(2018年)

ざっくりと言ってしまえば「シャルルー」という名前のリラクゼーションサロンを舞台にした、やや宣伝めいた内容ではありますが、ただそれだけで敬遠してしまうのはもったいないくらい、実は味わい深い短編集です。

たまたま私も同業者なので言えることですが、特にリラクゼーションサロンに関して、嘘や誇張がない点がまず良かったです。

リラクゼーションは確かに万能ではないけれども、肉体的にも精神的にも、そっと優しく

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