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家売るねこ、彫金する~ついぶこうぼう体験記~

シルバーのブレスレット作ったよ!
ついぶ京都工房で、彫金のクラフタージョブ開いてきました!

© 2021 東風美術工芸株式会社

1.はじめに

彫金ってなにかというと、一般的な広い意味では金属アクセサリーや小物をデザイン制作すること、と思ってもらって差し支えないよ!

(もともとは、金属に彫刻を施す金属工芸の一種で、金細工や銀細工のことを指してたみたい。)

前々から自分でアクセサリーを作ってみたいと思っていたので、京町家でアクセサリー作成体験ができると聞いて、予約してみました。

立派な町家にゃんだなぁ…!どきどきしてきた!

紺ののれんがかかっていかにもはんなりしてるのに、前にでっぷり主張する真っ赤なポストもとっても可愛い!

(ぼくは京町家が好物なので、下心としてはりっぱな町家の中が見たかったというのもある…!)

まず工房に入って、コロナ対策をきちっとしてから(消毒液と検温)、スタッフさんの案内を受けます。

ここで、何を作りたいか決めるよ!
(ネット予約のところでも書いたけれど、変更が効きそう)

お客さんカードみたいなのをカキカキ…名前と住所と、なんの素材で何を作るか、を書き込んだよ!

ぼくは

①シルバー素材 4mm
②槌目(つちめ)
③ブレスレット

をえらんだよ!

この銀の棒からスタート!
さあ、彫金体験のはじまりっ!

2.まず、なます!

まず、ガスバーナーで金属に熱を加えて加工しやすくするよ!(『なます』という作業らしい、『焼き鈍し』とも言うよ!)

 ※金属は圧力をかけると金属の分子がギュッと締まって硬さが増すので(鍛金っていって、カンカンしてるやつだね!)、熱を加えることで粒子を緩ませるのだって。そしたら柔らかくなって加工しやすいらしい。

まんべんなく火をあてていきます。
このムラが出ないようにするのがコツにゃのである。

はじめは先生がやって見せてくれるので、同じ通りにしたよ!

あてていると白っぽくなります。

先生がちょうどよい頃合いでとめてくれて、ビーカーの中に突っ込んでひやしてくれた。

ふわりとしたマットな白銀色がすてき!

短いやつならそのままピアスにして垂らしても合いそうだよねえ!

3.みがく①(荒いペーパー)

3Mのペーパーでみがきます。
表面の荒い傷をとっていきます(赤い方)。

ここで大きい傷をとっておかないと細かいもので仕上げたときにきれいにならないのだそう

ふーむ、ネイルといっしょにゃんだね。

ぼくの爪はぽろぽろ生え変わるのでお手入れ要らずだけど。

こういう地味な作業を雑にしてはいけない(←猫のカン)とおもったので頑張って磨きました(多分作成過程で一番がんばった)

きゅきゅきゅ!

これが大きい傷だよ!(凹みがあるのがわかる?)これがなくなるまできゅきゅきゅ!

(偏ると太さが違うようになるので、ある程度調整してね)

4.みがく②(こまかいペーパー)

青いほうのペーパーでつるつるにするよ!

結構こながでる…コナコナ

できあがるころには、灰色のねこになっていそうだ…

輝きが出てきたよ!

上の方が磨いたほうで、下の方は磨く前だよ!

5.つちめをいれる

槌(つち)をつかって模様をつけていきます!うろこみたいになるキラキラのアレね!

木で言うと名栗加工っていうのかしら、ぼこぼこのやつ!

これが道具です!おおお!これがあこがれのラピダリーハンマー!(違)

(先に先生が銀の棒の端を整えてくれる。肌に触れる部分だからきちっと加工しておかないとね!)

この研ぎ石みたいなやつには、両面テープがはられていて、銀の棒を固定できます。

これでカンカン槌目をつけていくのだね。

ぴかぴかのほうを下にします。金槌で叩く方はみがいてないので、そっちで打つと傷がついちゃうよ!

カンカーン!

カンカカン

カンカンカン!(目がマジ)

この作業中に金属がまるまってきちゃうので、1cm均等くらいで打っていくとよいらしい(それでも曲がって金属が浮いてしまう)

うえにもどって、カンカンカン…

キラキラ!よき!😽💕

色んな方向に槌をむけて打つほうがよりキラキラするんだって!

この作業にかけるじかんは本当に人それぞれで、個性が出るらしい!

6.曲げて型をブレスレット型へ調整

(↑曲げ始めは難しいので先生が調整)

木槌の曲線にそわせて端っこを調整…!先生のを見てても難しそうなのがつたわる・・・

ブレスレット用に削られた木型に添わせて曲げていく。

はじめになましてあるからまだ曲げやすいのだね!

反対側もぐいぐいぐい

すっかりおててが灰色の猫だ…ぐいぐいぐい

先生が水平になるようにととのえちゅう!


7.内側をヤスリで磨く(針の道具)

よくみるヤスリで磨いていくよ!

こんなふうに針の反対の方向にやすりを丸めて力を集中させて磨くんだね。

全体的に角の方もフチのほうも磨こう!

仕上げに、ヤスリなしで針の腹を使って、内側の細かい傷をけしていくよ!

ごしごしごし…こうするととってもピカピカになるんだ!

※手はさらに真っ黒になっちゃうけど、あとでお手洗いに案内してくれるよ!

8.クリームの研磨剤で磨く

このままふきふきしていくと、コットンが真っ黒になるんだ!不思議だね〜🙀

クリームを2コットン分使い切ったら完成!おててはすでにまっくろくろすけ…


9.完成!

きらきら!つやつや!ぴかぴか!


わーい!うれしい!ぼくだけの一点物だ!

お隣でカップルさんが指輪を作っていた!いっしょになにかをつくるって素敵だね!

こんどはぼくも友達と一緒に来たいよ!


9.おまけ(工房の中)

町家を改装して作られているよ!もともとは漆工芸の工房だったらしい。

この町家は前の記憶ももっていて、そのときのにおいもする。

こういうふうに住み継がれていくっていいね。

京町家はもともと職住一体なので、働きながら住める場所だったんだよ。

リモートが推奨されている今は原点回帰みたいだね!

とっても楽しかったよ!

また違うもの作りに来たいなぁ!

Special thanks to ついぶ京都工房 さん!

読んでくれてありがとう!京都の町家で何か体験して見たい人にオススメですにゃあ〜♪

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