誰かに肯定された時に存在する。
どうも。クレオパトラの長谷川優貴です。クレオパトラというお笑いコンビでネタをしたり、エンニュイという劇団を主宰したり、CHARA DEというお笑いコンテンツ制作団体の代表をしたりしています。
昨日の夕方から、ずっと右腹部に鈍痛があり治らない。虫垂炎かも。手術は嫌だな。調べると他に大腸癌やらなんやら出てくる。
こんなツイートをしたら、知り合いのライターさんが心配してくださりリプをくれた。他の反応はなし。まあ、いいねもしづらいし仕方ないのだが、人気ある人だったら心配されているんだろうなと思ったら自分って何なんだろうと考え込みだしてしまった。
我慢できずにこんなツイートをした。
こんなことは体調が悪くなくても、毎日考えていることだ。たまに本当に世界中に自分だけが独りぼっちなのではないかと思う。もうダメだと諦めそうにもなる。でも、結局自分の才能に自信があるし面白い物を作っている自負があるから、頑張ろうと思ってる自分がいる。その繰り返し。どうせやり続ける選択肢しかない。
結局、こういうツイートをする時は肯定感が不足してフラフラな時。「そんなことないよ」と言って欲しいだけ。
僕は人一倍自己肯定感が低いから疲れたりストレスが溜まるとこうなる。ここ数年はこんなに誰からも肯定されずによく作品を作り続けてるなと自分で自分を関心する。
表現者なら誰しも考える悩みだ。しかし、みんなその葛藤は外には出さない。出しても良いことはないし、そのギリギリで自我を保てるからだ。でも、僕は心の防御力が他の普通の人よりも劣っているせいで溢れ出してしまう時がある。目的は一つ「誰かに肯定してほしい」ということのみ。
僕はHSPという気質だ。
所謂、敏感過ぎる人ってやつ。
HSPあるあるだと思うんだけど、全部さりげなくこなすから褒められることが少ない。しかし、HSPの最大のエネルギー源は肯定感だ。大抵のHSPさんは色々とさりげなく仕事をこなしすぎて誰からも評価されず、自分を売り込むのが上手い人の方が評価されてしまい、肯定感がどんどんなくなっていき心を壊してしまう。
それでいて、少し褒められてもそこまで肯定感が上がらないのが難しいところだ。褒めてほしいくせに、目の前で褒められると照れてしまい他の人が褒められるように誘導してしまう。これは一見、照れているからのように見えるが、実は「褒められていて、こいつ調子乗った態度取ってるな」とか、褒められている時に他の人の時間を奪っているんじゃないかとか考えてしまい、他の人の話にすり替えてしまうのだ。考えすぎだろ!
自分のことをもっと押し出せる人間になれればなといつも考えるが、やっぱりできない。色々な人の顔色を伺ったり、どう思われるかなど考えてしまって、自分を消す行為を繰り返す。本当は真剣に考えていることでも、適当に考えたふりをしたり、他の人の手柄になるように誘導したりしてしまう。
もっと偉そうにしたらいいのかもしれないと考えているのだが、難しい。
読んでわかるように、とにかく生きづらい!!!
上の「とにかく生きづらい!!!」のビックリマークもつけるかどうな迷った。本当はつけないでいきたかったが、とにかく生きづらい。だと、なんか自分に酔ってるやつみたいに思われるのではないかと心配でビックリマークをつけた。一個だと本気っぽかったので三つつけた。一つと二つだと本気っぽいが三つだとボケっぽく見える。
こんなことばかり一日中考えている。休まる時はない。常に人の目を気にして生きている。
昔は、こんな僕でもファンが少しはいてくれて、作品を観に来てくれたり感想をくれたりした。なにかを更新すればそこそこのビュー数があった。しかし、ここ3年くらいは、誰も観にこないし、誰も感想をくれない。熱心に来てくれる一人のファンの方がいてくださるくらいだ。
配信で見れるようになってなにか変わるかと思ったがなにも変わらない。
自分の作品がつまらないせいだと考えるのが一番健全なのかもしれないが、絶対に面白いことをしている自信は揺るがない。でも、流石にたまに才能がないのではないかと自信を失う夜もある。
観た人に面白かったと言われる。そんな当たり前のことがなくなり、最近の僕は誰に向けて表現しているのかわからない。誰か見ていてくれていると信じてやっていても、全てが数字で可視化されてしまう時代。見られていないことは確かだ。見られていなければ感想もないに決まっている。
20年やってそれだったら辞めちまえって世間の人全員に言われている気がする。現場で会う人間全員に馬鹿にされているんだろうなと感じる。
演劇は、12ヶ月公演を終えたら辞めようかと考えている。お笑いも来年の20周年単独で続けるかどうか考えようと思っている。
この前、12ヶ月公演を終えたら辞めようと考えてるとメンバーの一人に言ったら「勿体ないですよ」と言われた。誰も僕の作る演劇なんて面白いと思っていないと感じていたので、久々に演劇で肯定された気がした。12ヶ月目の公演で意地でも評価される作品を作れば続けられるかもと思った。
さっき後輩の芸人から
長谷川さんは天才です。売れてないけど天才です。
0いいねでも天才です。
と連絡がきた。有り難いけど売れてないのと0いいねをそんなに強調しなくてもいいだろ!
今回なにが言いたいかっていうと、これだけ細かく悩む人間もいるということです。僕の場合は芸人なので、笑に変えられるし、フットワーク軽く色々なアプローチができますが、普通の会社員でこんな感じの悩みを持って、自己肯定感ゼロになってしまっている方は立ち直り方が難しいと思います。どんどん心を壊していってしまう前に友達や彼女、同僚に弱音を吐いてしまってください。一人で考え込んで解決し、人には弱音やネガティブなことを言わない人が強くて人間として偉い人というのは嘘です。誰も偉くも正しくもありません。それぞれ心のキャパシティは違います。同じストレスを与えられても、全員防御力は違います。
だから、悩んだり落ち込んだりすることが弱いなんてことはないのです。落ち込んだり弱音を吐いても罪悪感を感じないで。自然に生きたらいいんですよ。
僕は自分がHSPと知ってからは、落ち込んでも弱音を吐いても「ああ、個性でてるなぁ」と思うようになり立ち直り方が上手くなりました。
みんな厳しい現実の中、毎日必死で生きてます。だからと言ってその中で弱音を吐かないのが偉いとはなりません。我慢することが偉いという時代は終わりました。
自分らしく。人間らしく。生きていこうじゃないですか。
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