土曜保育はどうして問題になるの？【京都市はぐくみ局長贈収賄事件の真相】

土曜保育とは

土曜保育は文字通り土曜日に保育をする、読んで字のごとくですね。よく土曜日も保育園空いているのという質問を受けますが、保育園は基本的に日曜日祭日以外は全部空いています。春休みも夏休みもありません。保育園と幼稚園が大きく違うところですね。
とはいえ、多くの方が月〜金の週休２日制のようなので、土曜日は利用人数が少ないということも現実的にあります。

保育士配置に関する課題

同じ様に多くの保育士が週休２日制をとっているため、週に６日開所の保育施設の場合、非常勤職員で穴埋めするか、平日に１回休みをとって土曜日出勤する必要があります。特に小規模保育園では母集団の人数が少ないので利用希望が無くて、結果園児がだれも来ない、ということもあります。

土曜日に行われる研修や行事も多い

利用人数が少ないからかどうかはわかりませんが、保育士向けの研修も土曜日に開催されることが多くあります。この研修に参加するのは出勤か否か問題はまた別の時に書きますが、常に「こども達のために質の高い保育を提供したい」と考えている保育士は、平日夜や、土日に研修にいくことが多いのです。

土曜日は休みたいと希望する職員、休みをどこかで取るか悩むシフト管理者

子育て中の保育士も多いなか、学校が休みなどの理由で土曜日は出勤しづらいという職員も多いです。もちろん園のシフトを組むうえで、どこかで休みを取らないといけない一方で、保育士は慢性的に不足ぎみであります。

仕事が休みの日は保育園を休む？

「保護者とこどもとの時間」という面で、お仕事休みの時は一緒にいてあげて欲しいと考える保育士も多くいます。一方で、平日は仕事が忙しく、土曜日はリフレッシュのためにゆっくり休みたいと思う保護者もいます。どちらの気持ちもわかります。
気持ちは一旦おいておいて、ルールで言いますと「保護者の希望があれば施設は保育をしなくてはいけない」という決まりがありますので、保護者ニーズが有るにも関わらず、園が休みです、というのは違反になります。

毎月第３土曜日は休みです、と公言されていたことを黙認されていた？

以上の理由からかは知りませんが、先日問題になりました、保育園理事長と京都市はぐくみ局局長の贈収賄事件では「重要事項説明書に書かれていた第３土曜日は定休です」という部分に対して便宜を図るように依頼した、とされています。
施設としては毎年１回の監査で、ルールどおり開所されているかなど、チェックされますが、まったくもって遺憾の意です。真相はまだ究明中ですが、もし保育園利用中の方がこの記事を読んでいらっしゃり、「うちの保育園は土曜日定休って言われている」なら一度行政に相談されることをおすすめします。

今日はここまで