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平成最後の日に本帰国、そこから1年経って見えた景色と思い出した原体験

平成最後の日に本帰国して、1年が経ったこと前の記事に書いた。

1周年目の2020年4月30日、仕事のメールボックスを開くと、1通のメールを見つけた。以前、一緒に働いていた人からの近況を知らせるメールであった。

今の会社に勤めてもちょうど1年となる。今年度からチームリーダーを任された仕事があったのだが、コロナの件もあり少し行き詰まっていた。そのメールは、バンコクで働いていたときのことを思い出させてくれた。とても気持ちよく働けるチームだった。あぁいうチームになりたいな。ふと思った。そしたらチームのアウトプットとして「こういう形にできないかな?」と言うイメージが降りてきた。早速、翌日チームミーティングをSkypeで開催。雰囲気もよく両方ともできそうなイメージが描けた。

朝からほっこりと幸せな気持ちになった1通のメールは、私の心を動かしてくれた。想いを言葉に乗せて伝えるっていいな、と改めて思った。

ワクワクの根源とその原体験を見つけた

さて、前回の記事で「自分はこれにワクワクするんだ!」と 今までやってきた無数の点が一気に繋がった 経験をした と書いた。点と点が繋がってくると、あの出来事もそうだった、と次々と思い出してくることがある。自分史をなぞるように、大学時代、中高時代、小学校時代と遡ってみた。そしたらこれが原体験 だったということを鮮明に思い出した。

毎年の家族恒例行事だった夏の白山登山

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私は大学で上京するまで、両親と祖父母と5つ離れた妹と暮らしていた。

小学生から中学生の頃だったと思う。両親と妹との4人での 登山 が毎夏の恒例行事であった。毎年登るのは 白山 という山。白山は石川県と岐阜県に跨り、富士山・立山と共に日本三霊山立山と言われているらしい。石川・福井・富山・岐阜の4県にまたがる山麓一帯を含め白山国立公園に指定されているそうだ。

7-8kgぐらいの荷物を背負って、麓のビジターセンターから出発する。登山にかかる時間は5時間とか6時間とかだったと思う。途中、休憩を挟みながら少しずつ登っていく。頂上付近の室堂ビジターセンター手前がとても急な坂で、毎回毎回、ここを登ったらゴール、と思いながら登った記憶がある。

室堂ビジターセンターで1泊して(1人1畳のスペース)翌朝、3時頃に起床し、頂上向けて出発する。人が繋がるように登山道を伝い、頂上付近まで登ること小1時間。そして頂上で御来光を待つ。奇跡的にも、ほぼ毎回、御来光を拝めていた。空が少しずつ明るくなって、まあるい太陽が雲海の中から顔を出す。神々しい瞬間 だった。

自分が地球の一部であることを感じる瞬間にとてつもなくワクワクする。

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自分は生かされているんだ と感じれること、自分の存在は小さいけれども地球に包まれていることを実感すること。私はそういう体験がとてつもなく好きだ。

もちろん、白山登山では、時に自然の厳しさに直面することもある。青い空だったのが、ほんの数十分の時間で雲がかかり、突然雨が降ってきて、雨宿りをしなければならなかったり、ルートを変えなければならなかったり。人間の力では何ともし難いんだ、と小さいながらも感じたんだと思う。

ワクワクの根源とその原体験が繋がった。

この想いを何かのカタチで伝えるヒトになりたい。これが本帰国から1年経って見えてきた景色だった。

#冒頭の写真は富士山からの御来光 、クリノツカヤさんよりお借りしました。富士山はまだ登ったことがないので、いつか行きたいと思っています。ありがとうございます。

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