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とんでもない料理人に出会ってしまった話(中)

こんばんわ
昨日はとある撮影で神聖な儀式の体験をして来ました。未だ煩悩まみれのヘーゼルです。

ところで皆さんは備長炭の特徴をご存知だろうか。

それでは知識の最終地、
天下のAI様に聴いてみよう。

「もちろんです!」
最初の威勢の割に内容が薄く抽象的だ、
AIよ、おぬし胡座をかくにはまだ早いぞ。

と言うわけでAIに代わって代打ヘーゼルが語ります。

備長炭の最大の特徴は
約1200℃と言うその最高燃焼温度だ、

一般的な業務用グリルでは900℃にも満たない。

その力強い高温で焼かれた素材は瞬く間にこんがり焼ける。

さらに遠赤外線の効果により、素材内部まで加熱し続ける、
つまり「外はこんがり中もしっかり」と言う最高の焼き心地が可能なのだ。

そしてなんと言っても最大の魅力は燻煙効果である。
素材から落ちた脂が備長炭の降りかかるとたちまち強く香ばしい煙が立ち上り、再び素材を通り抜ける。

この過程により、焼き上がった素材はなんとも魅力的な香ばしさを纏うのだ。

これはやはり人工の機材ではおよそ再現できない。
まだまだ天然の素材には勝ち得ない事が世の中に沢山あるのだ。

、、、、、結局長くなってしまった。

さて昨日に引き続き鮨松榮の臼井シェフの話だ。

臼井シェフのご厚意に甘え、僕ら二人は鮨松榮さんへ向かった。

風格と気品が溢れる純朴な門前

真っ白な暖簾をくぐると

玄関へ続くアプローチ

なんとも艶やかなアプローチが広がった
食への期待と高揚感が一気に湧き上がる。

整然と並べられた石畳は無骨さと荘厳さを
また左右の紅葉は日本らしい四季の移ろいをそっと伝えている。

ほのかな足元の灯りは幽玄な異世界への道案内の様だ。

この美しき調和と自然の秩序に息を呑む。

僕ら二人の空いた口が塞がらない気配
そしていよいよ店内に入ろうとしたその時、

僕は玄関前の数段の階段に驚愕した

笠間の稲田石

少し分かりずらい写真で申し訳ないが
幅1mを超える立派な一枚岩が数枚、
階段として使用されている。

こんなサイズの一枚岩には滅多にお目にかかれない。

臼井シェフに聴けば茨城県笠間市は稲田石と言う貴重な石の産地で
この稲田石は東京駅や国会議事堂にも使用されているとの事。

こんなささやかな場所にこんなにこだわるのか。

臼井シェフのこだわりは止まらない、、、、
もう店内に入るのが怖くなって来た。

だって門から玄関までで既にこれだもん。

つづく

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