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成果の出せるチームを作るために

この記事について

この記事では「インターンで学生のサポーターをしたときの話」について記述しますが、コミュニケーションなどのいわゆるポータブルスキルをメインに語っているので、上司・部下の関係、サークルや友人、家族との関係など、他の状況にも通じる話は多いと思っています。

ですので、インターンは関係なくとも、人と関わることがある人は是非一度読んでみて欲しいです!

注意点として、「多くの場合に当てはまるだろう」という話をするので、例外もあるとは思いますが、そこはご了承ください。

それでは本題に入ります。

はじめに

弊社(株式会社 CARTA HOLDINGS)が実施する夏季インターン、 Treasure 2022@8/8(月)〜8/26(金) が無事終わりました。

今回私はチームのサポーターとして、8/12(金) ~ 8/26(金) までフルコミットしていました。

そして、なんと。

👏自分がサポーターをしていたチームがグランプリに選ばれました👏
(フロントエンド賞も頂けました👏)

チームのメンバーが皆んな本当に素直でいい人たちで、終始楽しそうで、お互いを尊重しあえてるのがヒシヒシと伝わってくる、そんな最高なチームでした。

せっかくなので、サポーターとして意識していたことだったり考えだったりを備忘録として残しておきます。

Treasure の話というよりはほぼ自分語りなので、Treasure 全体の話だったり学生の体験記等は後述するリンク先をご覧ください...!

学生時代に 10 弱のインターンに参加させていただきましたが、インターンの充実感は圧倒的だなぁと、手前味噌ではありますが思っています。

弊社のインターン、マジですごいので学生の皆さんはぜひ参加してみてください💪

自己紹介

21卒(2年目)エンジニアの @hasehiro0828 です。普段は神ゲー攻略というサービスを作っています。

エンジニアですが以降の文章にそれっぽい要素はほぼ皆無です...wお許しを...🙏

Treasure とは?

詳細は後述する、 @satomin35y さんによる記事 を見ていただければと思いますが、
Treasure とは 株式会社CARTA HOLDINGS が実施する 3 週間のインターンで、前半は講義、後半はチーム開発を行います。今年は 37 人の学生に参加してもらえ、サポーターや講師・アドバイザーだけで 55 人、その他面接等も含めると 93 人もの社員が携わりました。

サポーターや講師など色々な関わり方があるのですが、私は今回チームのサポーターを担当しました。

チームサポーターの役割は学生につきっきりになり、アイデアを一緒に考えたり、一緒に悩んだり、進め方や考え方をアドバイスしたり、実装やコーディングのアドバイスもしたり・・と、「チームを推進するために出来ることはなんでもする」といった感じです。

他にも人事のサポーターや 2 チームを見るフリーサポーター、つよつよエンジニアのシニアサポーターなどがいまして、学生 3 ~ 4 人の1 チームに関わる社員の数は少なくとも 4 ~ 5 人は居る、そんな環境です。

今回私が担当したのは 3 人のチームでした。

振る舞い

以降では、Treasure 中に意識していた振る舞いや発言について書いていきます。

あと、この章に書いていることは、どこかで聞いた心理学的なことだったり、人から聞いた話だったり、自分で思ったりしたことで、真偽はわからないですし、結構テキトーです。なので、話半半分くらい(25%)に受け取ってください。

記事の本筋とはズレるのですが・・・

心理学的なテクニックの真偽はわからないので、友人に話す時は「〇〇らしいで。知らんけど。」って言っています。(「知らんけど。」って便利ですよね。)この章で書いていることは全て文末に「知らんけど。」って書いている、くらいに思ってもらえれば・・・🙏

あと、自分の事は棚に上げまくっています🙏
上げすぎてもう届かないくらいには・・🙏🙏

スタンス

今回僕が担当したチームのメンバーは皆んな優秀で、コミュニケーション能力・プログラミング能力共に高く、自分達で考えられる&進めていけるだろうなという印象でした。

最初の 1日 ~ 2日 は自分が色々話したりファシったりもしましたが、それ以降は基本的には皆んなに任せ、見守っていました。話が行き詰まってしまったり、こういう方法・考え方もあるなって思った時などに適宜入るというスタンスでした。

人と関わる上で大事に思っていること

(今回の Treasure で、というよりも自分の価値観という感じですが)

● 親しみやすさを感じてもらう
親しみがある方が何をするにしてもお互い楽しいしやりやすいし、幸せですよね。

● 自分と関わってくれた人には何かいい影響を
せっかく自分と関わることに時間を作ってくれたのであれば、何かしらいい影響を与えられたらな、って思って生きています。
「喋って楽しくて気分が晴れた」「新しい考え方に出会った」などなんでもいいので、その人にとって何かしら「良かったな」って思ってもらえれば、という感じ。

● 人との関係は効率ではなく効果を考える
7つの習慣で出てきたフレーズで、めちゃくちゃ頭に残っています。

● 幅を出す
幅のある人の方が興味湧きますよね。
しっかりしたところを出したり、ふざけたところを出したりって感じ。ずっとしっかりしていても面白くないですし、ふざけっぱなしも微妙です。

● 細部を意識する
後述しますが、声のトーンを上げるなど、些細なことも多いです。ですが、人の印象はこの些細なことの積み重ねで大きく変わります。
ちょっとした気遣い、言い回し、振る舞いが大きな違いを産みます。
人は他人の雑さには敏感ですが、自分の雑さには疎い気がしています。気をつけたいですね。
仕事においては本質に注力すべき場合が多いですが、人間関係においては細部も同様(あるいはそれ以上)に重要です。

雰囲気作り

良い雰囲気を作る上で大事だなぁって思っていることを書き出していきます。Treasure に限らず普段から意識していることも多いです。

● 拡張話法
拡張話法とは「感嘆→反復→共感→称賛→質問 で話す話し方です。ありとあらゆるところで役に立つので、身に付くと人生変わります。多分。
話すのが上手い人は意識的か無意識かはわかりませんが、基本的にこの話し方をしてます。
「人は話し方が9割」という本がわかりやすいです。

● 学生同士タメ口で話すのを促す
言葉の距離は心理的な距離なので...

● 声のトーンを上げる
声のトーン高い方が親しみやすさが出ます。TPO にあった声のトーンで話しましょう。
威厳を出したり、親密になりたいときは声を低くしたり、とか色々ありますよね。

● 目で見てわかるリアクションをする
特にリモートでの会話は相手の表情や感情がわからないので、少し大袈裟くらいが丁度いいです。

・よく笑う
・表情豊かに
 ・考えてる時は考えてる感、困った時は困っている感、とか
・拍手する・ガッツポーズする

● 適宜相槌を
話を聞いているのであれば聞いている感を出しましょう。

● 喋っていない人に話を振る
色々良い効果があります。その人の満足感も上がるし、色々な意見が出ることで全体の満足感も高まり、一体感も出やすくなります。

● どんどん肯定していく
基本的に会話において否定は不要です。足りてない所があれば深ぼることで相手に気づいてもらいましょう。

● 自己肯定感を上げていく
良いところがあったら「良いね」って言う、とか。
「ここが魅力的だから自信持って良いよ」って言う、とか。

● 発表の時 Slack で「頑張れ!!」って言ったりする
細かいですが、ちょっぴり嬉しいです。
ただ、こういう発言をする場合は関係性や立ち位置を意識する必要があります。チームのサポーターがチームのメンバーに言うのは自然ですが、全体を見ているはずの人が特定のチームに対してだけ言うのはよろしくないです(言うのであれば全チームに言いましょう)。
平等に扱われるべき場面で特定の人に思い入れがあるような行動をすると、他の人の不信感や不公平感につながります。自分の立ち位置や関係性、与えたい印象によって自分の振る舞いは変えるべきです。

● 最初に「否定から入らない」ということをルールにした
最初にチームのルール(開発の進め方や関わり方など色々)を決める時間があったのですが、その時にチームメンバーの一人からこれをルールにしよう、という提案がありました。
これはとても良かったなと感じています。
最初に決めておくことで、全員がコミュニケーションの仕方を大事にするという意識を持つことができました。
途中で注意したり改善するのは難しいので、最初に決めておいた方が良いなと感じました。

● ユーモアやノリを挟む
これは色々あります。ちょっとしたお笑い?ですね。
他にも色々例は出せそうですが、長くなってしまうのと、種明かし的な感じもして自分が何も話せなくなりそう...😥
なので二つだけ例を。
○ 例1. 言いすぎる
・「優勝確実やもんな」とか
・「天才やん」とか
○ 例2. こすれる話題を作る
例えば「今日の目標は『アイデア賞確定させる』やな」
(アイデア賞とは、最終日に行われる発表で、良いアイデアに送られる賞です。2日目?のアイデアを考える段階で私かチームのメンバーがこれを言い出しました。)
その後は「このアイデア、アイデア賞確定できそ?」とか、「めちゃいいやん。これは流石に確定ちゃう」とかを言えます。
この例の場合、ただ単にノリなだけでなく、適宜方向性の確認にも使えたりするので一石二鳥です。 

期間中にしたアドバイス?FB?とか

● コードは意味・動作はわかっても意図・仕様はわからん
・書いた人に確認した方がいいこともあるよ、とかコメントとかドキュメントも適宜使おうね、的な文脈

● 今何をしているのか・なぜしているのか・それが何につながるのかを意識しよう
・「Aを考えるために、今はまず B をしている」とか
・色々考えている内に本来の目的とか今やるべきことを見失ってしまうのはあるある

● 何が MVP(Minimum Viable Product) なのかを考えよう 
弊社で大事にしている価値観
価値を出す・期間中に創り上げるために何をすべきで、何をすべきでないのかを考える
・これが皆んな出来ていたから今回グランプリを獲得できた(と思う)

● コストとリターン意識しよう
やれること、やりたいことは無限にあるから、コストとリターンを考えて取捨選択することも大事、的な話
・上の MVP の話と似ているかも

● 自分の得意を考えて、そこでバリュー発揮してこ
人それぞれ、得手不得手がある
・苦手をある程度克服するのは努力しつつ、自分の良いところを活かせる動きをしたり、そういう場所や環境に行こう、的な話をした

● 何を作るかも大事やけど、見せ方も大事。なんなら見せ方の方が大事なこともある
どれだけすごいものを作っても相手に良さを伝えられなければ意味がない
・ちょっとした工夫で見え方や印象は大きく変わるから、細部も意識しよう
 ・例に何を出すかとか、話す順番とかとか

これらを喋ったことで、改めて意識する良いきっかけになりました。人に話すと自分のことを振り返ることができてとても良いですね。

頼れる人・親しみやすい人感

これ自分で書くのどうなん?wではあるんですが、結構大事だなって思っています。

頼れる・親しみやすいって思ってもらえると、質問をしてもらいやすかったり、自分の意見も相手に届きやすいです。

親しみやすさは雰囲気作りで書いている内容である程度出るはずなので、ここでは頼れる感について主に書きます。

● 大前提仲良くなる
よく知らない・よくわからない人は頼られません。

● 自信ありげに話す
自信ある人の意見の方が通るし響きます。

● しばらく黙って聞いて、まとめてから話す
余裕があって自信のある感じになります。

● 今までの流れを軽くさらってから自分の意見を言う
「今の話ってAがBでCがDだからEはFすべきって話よね?じゃあGをHするのはどう?」みたいな
賢い感出るし、実際伝わりやすいです。
齟齬がないかの確認もできます。
喋りながら頭の整理をしつつ、何を話すかも考えられます。

● 格言っぽいこと言ってみる
なんか凄そう感出ます。多分。し、格言は頭に残りやすいです。
あと、関係性ができていればもっと仲良くなれます。「今の結構良いこと言うたくない!?w」とか(キャラにもよりますが)。
前提として、ある程度関係値が出来てないと「へ...?w」ってなるので注意。

● PREP法・雲雨傘などを意識する
PREP法は「結論・理由・具体例・結論」で話す話し方
・雲雨傘は「事実・推論/解釈・判断/提案」で話す話し方

● 恐れず発言する
これは頼れる人感とは少し違うかもなのですが、「恐れず発言する」ということも大事だなと思いました。

アドバイスや FB をするのって、怖くないですか?

普段の私を知っている人からすると意外だと思うのですが「自分のこの考え方あっているかな?」「このアドバイスあっているかな?」「そもそもこんな偉そうにアドバイスできるほど経験ないぞ...?」など結構思っています、実は。

ですが、実際は積極的にアドバイスしたり FB したりしていました(し、仕事中も思ったことは発言しています)。

それはなぜか?

それは、何も記憶に残らず影響を与えないよりは、頓珍漢なことを言って「それは違う」って思われる方がマシだなと思っているからです。何も影響を与えないということは、関わらなかった・存在していないのとあまり変わらないと思います。

自分は、エンジニアとしても社会人としてもまだまだ経験が浅く、未熟なところも多いです。ですが、そんな私の意見でも、聞いた相手には新しい発見があったり、楽になったりするかもしれません。結果として自分が間違っていたとしても、相手は「この考え方は違うな」となれます。

つまり、意見はどんなものであれ、相手にとって基本的にプラスなのです。

だから私は発言します。

世の中に完璧な人などいません。誰しも間違えることがあります。

恐れずに発言しましょう

ただ、言い方は気をつけるべきです。相手を尊重し、相手が不快にならない、理解・納得しやすい言い方を心がけましょう。「思ったことをそのまま口に出す」ことと「言い方を考えた上で率直に話す」は全く別次元のものです。

その他やったこと

Treasure 本番の前日に LT会があったので、「サルでも分かるモテ入門」というタイトルで話しました 。拡張話法を使えば、恋愛でも仕事でもモテるよって話をしました。

それなりにウケていた?ので良かったです✌️

・自分のキャラ付けができる
・コミュニケーションに意識が向きやすくなる
・単純に話を楽しんでもらう
という効果を狙ってやってみて、実際にそれなりに効果あった気がするので、それも良かったです。

まとめ

色々書きましたが、全ての根底にある考え方として、「相手や第三者の視点から考える」ということが何より大事だと思っています。何ならそれさえできればありとあらゆることが上手くいく。そう感じています。

相手の立場になって考えられれば、「会話でこういう反応をした方が嬉しいって思ってもらえるよな」だったり、「こういう伝え方をすれば相手はわかりやすいよな」みたいなことを自ずと考えられるはずです。

さらに、コミュニケーションに限らず、「こういうコードを書いている方が他の人も理解できるな」「こういう機能があった方がユーザー体験が上がってこのサービスはもっと良くなるな」などもそうですね。

要は、自分の視点だけではなく、相手や周りの人、上司や部下、友人、恋人、家族、ユーザーなど、様々な視点を持つことで、コミュニケーションはもちろんのこと、関係性が良くなったり、仕事でもより成果が発揮できるようになるなど、様々な場面で良い影響があると思います。

とまぁ、偉そうに語ってはいますが、上に書いたことをいつもできているわけではないですし、まだまだ至らぬところ、改善していきたいところはたくさんあるので、日々精進ですね...💪

最後になりますが、Treasure とても楽しかったです。2019年に学生として参加した Treasure に、今年は社員として関われたことがとてもエモいし嬉しいです。学生の時からの自身の成長を感じたし、今の学生のレベルの高さに驚きもしました。そして、サポーターを通してまた一歩成長出来たとも感じています。

人事やサポーターの皆様方、そして何より参加してくれた学生の皆んな、本当にありがとうございました✌️

これを読んでくれた学生の皆さんはぜひ Treasure やその他のインターン、そして選考も受けてもらえると嬉しいなと思っています。一緒に楽しんでいきましょ〜💪

@satomin35y さんが書いた Treasure の奮闘記と学生体験記はこちら↓

過去最大規模のTreasureへ!インターン裏側奮闘記 - CARTA TECH BLOG

おわりに

上記の文章は今回自分が担当したチームに対して自分が取った行動や考え方です。チームメンバーの性格・キャラクター・志向性・能力も違えばサポートする側のそれも違うので、全ての場合で当てはまるわけではないですし、実際自分が違うチームを見ていればその時はまた別の動き方をしていたと思います。ですので、一つの例として参考にしていただければと思います。

あと、Treasure と全然関係ないのですが、コーチング(やる側)に興味があるので、知見ある人いれば色々教えてください🙏

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