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人生一度は冒険を<医学生がカナダへワーキングホリデー>

 大学5年生の2003年1月、インターネットで偶然ワーキングホリデーの存在を知った。これ、やってみたいと思い、行き先はなんとなくカナダに決定。1週間後には神戸の実家に談判して了承をもらい、3月末で休学することとなった。

<4月〜5月 語学学校×2>
 英語には根拠なく自信があったのだが、リスニング、スピーキングができなくて焦った。俺全然英語できへんやん。学校変えてもダメだった。ホームステイ先には良くしてもらったのが救いだった。


<6月 ファームステイ>
 環境を変えたくなり、Torontoから少し離れた牛と豚を飼っている農場に。奥さんはいい人だった。子どもとも仲良くなった。でもなんとなく物足りなかった。


<7月〜9月 バスでカナダ中をバックパッカー>
 3ヶ月有効なバスのパスが600ドルで売っていることを知り、暖かい季節のうちに旅行することにした。Torontoから東のNewfoundlandへ。そして西はVancouver, Victoriaへ。旅の途中でバスの運ちゃんの英語が聴き取れるようになって嬉しかった。Canadian Rockiesではバスケ部の後輩がわざわざ来てくれて、一緒に旅行して楽しかった。カナダでおすすめの旅行先ベスト3は、
①Canadian Rockies、②Niagara falls、③Quebec Cityです。


<10月 語学学校でTOEIC勉強>
 英語力がついたかを試すために、Torontoの語学学校に。810点が取れた。Calgaryのコーヒーショップで日本人が働けるという情報も友達からもらった。ストリートバスケットもデビューした。


<11月〜2月 コーヒーショップで働く>
 CalgaryのEaton CentreのSecond Cupに無事に採用される。始めこそ雑用だったが、2週間過ぎたあたりからなんでも任されるようになった。間違った英語も結構使っていたが、常連客は温かかった。仕事がない時はYMCAで現地の人に交じってバスケをした。バスケもうまくなった。楽しく毎日が充実し、カナダに来てよかったと思った。

 最初はやりたいことがわからず、できずで苦しかったけど、終わってみれば充実した11ヶ月でした。2月に帰国して、3月はニュージランドをバスでバックパッカーしたけど、自分の英語力は本物になっていると思った。英語力だけでなく、行動力、積極性、能動性、バスケの能力も大幅に成長した。医者になるのやめようと思ってたけど、カナダで人生相談したら「まずやってみればいい」という意見を多数いただき、医学部を卒業する覚悟ができた。人生一度は冒険するのもいいですよね。

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