ウクライナのビール、ヴァアヴァアブルー「ゴールデンエール」
2021年に英国で発売されたビール書籍、Mark Dredge著『The New Craft Beer World』には、400以上の銘柄が掲載されていて、ウクライナのビールも１本入っていた。
著者に連絡したところ、そのウクライナのビールに関する記述の和訳の許可がすぐに得られたので、以下に掲載する。
ヴァアヴァアブルー「ゴールデンエール」（Varvar Brew Golden Ale）
ウクライナ・キーウ、アルコール度数6.9%
この銘柄は一般によく知られているゴールデンエールとは違う。英国式でもベルギー式でもなく、ウクライナ独自のビアスタイルと言え、その定義による分類はゆるい。ウクライナ式のゴールデンエールとして期待されるのは、甘くてアルコール度数が高めということで麦芽の特徴が際立っていて、香り付けホップが多く加えられることもあるが、ホップによってもたらされる苦味は強くない、という特徴だ。ヴァアヴァアブルーによるこの銘柄は、おそらくこのスタイルが現れるきっかけとなった。輝く金色で、麦芽の味わいがよく出ていて、蜂蜜の味わいもあり、滑らかでもある。こうした特徴を持つ甘味は心地良く、バランスが取れている。コリアンダーも少々加えられていてオレンジっぽさと香辛料らしさを添えている。このコリアンダーの味わいは、控えめに加えられた米国品種ホップがもたらす同様の味わいを際立たせてもいる。
ヴァアヴァアブルーのウェブサイト
https://varvarbrew.com/
今回和訳を許可してくれたMark Dredgeに改めて感謝する。興味を持った人はぜひ彼のウェブサイトも見てみてほしい。
https://www.beerdredge.com/
筆者の書籍仕事一覧
https://shasegawa.official.ec/
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？