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作詩『裸足の王様。』


 理想的な物語りの結末

 ユメを見ていた。

 裸足の王様が

「青春の答えは緑色に塗りかえられる」

 そう言ってる。

 どんどんと押し寄せてくる

 生きている罪悪感の結末は

 二重のカギカッコでくくられた。


 無関係な罪は背を向けて走り出せ。

 裸足の王様が

「アオイロの畑を蹴散らしてゆけ」と吠えるから

 まだ間違っていないのなら

 まだ彷徨さまよっていないのなら

 ボクらはおなじだ。


 青春は走って透りすぎる。

 裸足のボクらは水色の風景画を汚した。

 最後の街で

 ゆれた ゆれた ゆれた

 廃炉の街で

 暮れた 暮れた 暮れた。

 太陽、かたむいて 水たまりに沈んだら

 マボロシのような

 一枚の絵に切り取られる

 素足を覆う様に。


「さようなら」

 変わらない

 終わらない


 裸足で王様が走り出す。

 キミのいない宇宙まで。



『Our Universe』
作詩:ハセガワケイスケ

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