![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72517841/rectangle_large_type_2_c75c4677ebfb4d386630ae3f7b2dfa2d.png?width=1200)
作詩『赫い果実。』
もう悲しまないで
赫い実はもう捥ぎ取ったから。
悲しまないでくれ
青い春が透りすぎていくのを。
好きなものに名前をつけよう
頭のなかにあることば
声にならなくてもいいから
忘れてしまわぬように。
離れてく 手を
染みこんでいく 唇の赫い色に
風が戯れてる。
スカートが踊る。
踵が鳴る。
繰り返して、愛のうたを
うたうひとに
繰り返して、愛のひびを
うれうひとに
もう悲しまないで
赫い実は捥ぎ取ったから
悲しまないでくれ。
あいのなる世界まで
つれていくから。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?