長谷川 祭

小説『イリーとJK』を書いて、描いてます。

長谷川 祭

小説『イリーとJK』を書いて、描いてます。

最近の記事

003 フェルミのパラドックス

イリーとJK、2人は家庭用プラネタリウムを鑑賞しながらベッドに寝そべっていた。 「ねぇイリー、あなたってエイリアンなのよね」 「断言は出来んが状況証拠的にはエイリアンと言わざるを得んじゃろ」 「でも地球での記憶しか無いんでしょ。何か思い出したりした?」 「いいや、何にも。不時着した時の記憶も曖昧じゃし、その頃の話も今はしとうない」 「そ。イリーって完全に人型だからなー。タコ型の宇宙人とか本当にいるのかしら?」 「おるんじゃと思うよ」 「マジ?」 「大マジじゃ」 「でも、地球

    • 002 カリギュラ効果

       イリーはおもむろにお尻を突き出しJKを通せんぼする「押すなよ!絶対に押すなよ!!」 「急に何よ?」 「いやいや、抱腹絶倒のギャグじゃよ。お気に入りなんじゃ」 「抱腹絶倒って、熱湯風呂のやつ?今日日見ないわよ。そもそもテレビを見なくなっちゃったのもあるけど」 「あれは心理効果を上手く利用した巧みな芸なんじゃよ」 「心理効果って何よ?」 「カリギュラ効果という」 「カリギュラ効果??」 「うむ、絶対にするなと言われたら逆にしたくなるというアレじゃ。」 「あー、確かにそういうのっ

      • 001 カクテルパーティー効果

        「のぉJK、カクテルパーティー効果って知っちょるか?」 「知らないわ、なによそれ?」 「多少うるさくとも自分の話は耳に入って来るっていうアレじゃ。騒がしい状況で自分の名前は頭に飛び込んでくる感覚、お主も経験したことあるじゃろ?」 「あぁ、それをカクテルパーティー効果って言うんだ。確かにあるわね。逆に名前を呼ばれた気がするけど、誰も呼んでなかったみたいなこともあるわ」 「うむ、情報は重要じゃから自分に関することには自動的にアンテナが向いているんじゃよ」 「確かに音の情報処理が巧

      003 フェルミのパラドックス