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スープとお山の温泉と 4月4日

昨日の雨が花おこしの雨となったのか、庭の老木の梅が
ぷちんぷちんと泡がはじけるように、ようやく花が咲き始めた。
梅の、この控えめな感じがいじらしいというか、
たまらなくかわいらしい。年々花が増えて元気になってきているから
いつか実をつけてくれる日がやってくるだろうか。
庭の梅で梅干しを漬ける。これは私の夢のひとつかもしれない。

今日は家しごとなどの用事を済ませたら、「奥岳の湯」の温泉に行きたい。
あわよくばお昼ご飯にはSUUさんで美味しいスープをいただきたい。
これは数日前から考えていたことだ。
だいたい私は「あわよくば」と欲張りなのだ。家しごともあれもこれも
やらなければ「あわよくば」などと欲張らなくても叶うことなのに。
なんだかんだと家を出発したのがお昼をとっくに過ぎていた。
SUUさんのラストオーダーには間に合わないかも…。と
今日は諦めて別のお店へ行こうか、それでも…と、夫がお店の前まで
車を回すと、看板を仕舞おうとするKさんの姿が。
ギリギリセーフ???滑り込めていたのか???いなかったのではないか。
が、腹ペコの二人をあたたかく迎えて下さった。
3種の野菜(新玉ねぎ・新じゃが・人参)と塩麹のポタージュは、
なんとも優しくまろやかな味わい。嬉しい、美味しいを通り越して
ホロリと涙がこぼれそうだった。疲れているんだろうか。
そんなときにもぴったりの美味しさだった。
ゆっくりと楽しくお話もさせて頂いてすでにリセット。だが「あわよくば」にはまだ続きがあって「奥岳の湯」へ。
お風呂自体は決して広くはないけれど、ここの露天風呂から見る
山と空の景色は他にはなかなか無い絶景だ。何も考えずに
ぽかーんとできる。そういう時間も必要だ。
厚みのある真綿のような白い雲が広がっていた。
ぼんやり見ていると、それは大きな翼を持った鳥のようだった。
鳥は形を変えずにしばらくそのままそこにいた。
その雲のことを気にすることも忘れてぼんやりしていたら、
鳥はへそを曲げたように形を変えて、どこかへ飛んで行ってしまった。
すっかり脱力。汗も出てすっきりデトックスと思ったのだが、
湯あたりだろうか。家に帰ったらぐったりと力が抜けてしまって
夕飯前の遅い昼寝。そのまま朝まで寝てしまっても良かったのに、
あるものでササッと、しっかりちゃっかり晩ごはんも食べて。
温泉効果で夜まで体の芯からポカポカが持続。
できることなら毎週のように通いたいのだけれど。

4月4日(木)晴れ 最高気温13℃ 最低気温2℃
車に乗りながらの帰り道、通り沿いにぴょこぴょこ顔を出している
フキノトウが気にかかる。天ぷら、蕗味噌、ピクルスも作ってみたい。
と、花より団子。








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