蜂の襲撃
人生ではじめて蜂に刺された。
幸いアナフィラキシー症状は出ずに済んだが、刺された左手の甲は応急処置をしてから今も保冷材で冷やし続けているものの、徐々に腫れてきた。つい先日は夫君が刺されたばかり。手の甲が数日パンパンに腫れていた姿を思い出す。症状が出たら救急車。そうでなければまずはすぐに水で洗い流すのが大事だということ。聞いておいて良かった。しばらく流水に手を晒す。
今日は昨日のように目覚めてびっくりするような時間ではなかったので、気になっていた草刈りを朝から張り切って始めたのだった。蔓ものに触れてもかぶれないようにと、いつもより完全防備の服装だったはずなのだが。
ブーーーーー。
攻撃的な羽音が聞こえた。あの音に比べたら蚊の鳴くぷ~んなんて音はまだまだかわいいくらいだ。これは危険!鎌を動かす手を止めて、少しずつ後ずさりしながら逃げる作戦へ。走って逃げたら逃げ切れたのだろうか。わからない。「刺さないでよーっ」と、声に出してみたが無駄だった。そりゃ無理だろうともう一人の自分が言う。
グローブをした手を目がけてものすごい速さで蜂が襲ってきた。ひぃぃぃ。チクリなんて生ぬるいもんじゃない。電気が走ったように熱い一撃。キイロアシナガバチか。黄色の戦士は近づいただけで戦闘態勢。こちらにしてみたら何もしていないというのにひどい仕打ちだ。
家の中に入ってからも、窓の外では黄色い戦士はまだものすごいスピードで飛んでいる。敵はいないかとパトロールでもしているのだろうか。その様子は見るからに気が立っている。こちらはなんだかアクション映画の中で物陰に隠れているような気分になってくる。
見える場所に巣は見当たらない。土中か倒木している木の中か。
どう気をつけたら良いというのだろう。
話し合いの余地などあるわけがない。
こちらはやられたからやり返すなんてことはするつもりもないというのに。
平和的解決というものはないのだろうか。
小さな庭でも大きな問題は起きている。
困ったな。これではしばらく庭仕事ができない。
8月23日 朝に霧雨 のち晴れ 最高気温35℃ 最低気温25℃