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富士額 4月22日

なんだか肌寒い。
お店には春物の洋服(中には半袖やタンクトップも)も扱っていることも
あって、ニットはもうしまいたいところだが、出勤時間の肌寒さを思うと
まだ手放せずにいる。「おしゃれは我慢」などと言うけれど、私はおしゃれはしたいが我慢はできない。体調を崩したら元も子もなく、おしゃれどころではなくなってしまう。

夜になり、家に帰ってからもうっすら寒い。スイとモクのためにエアコンは常に一定温度に設定して稼働させているから我慢できない寒さではない。「なんとなく」くらいの寒さを言い訳に、火が恋しくて薪ストーブをつい
点けてしまう。
火はいいな。ごはんを食べ終わったスイとモクもなんとなくストーブの前に
集まってくる。遠赤云々で暖かいとか体にやさしいとかそういうことではなく、もっと原始的な何か。見ているだけでどこかホッと心が落ち着く何か。

ぼんやりとそんなひとときを過ごしていたそのとき、外を何かの影が横切った。ん???
こちらの気配を感じても、さほど慌てる風でもなく、素早さもない。
「トトト」とゆっくり小走りするぷっくりとした姿。最近度々見かける
猫で、我が家を通り道にしている様子。ノラちゃんではなく、首輪をつけているが、どこの子だろう?以前に「交流館まほら」のあたりでも見かけたことのある子だ。あの辺りからだと人間の足でも10分弱はかかるというのに。
そのときも、目が合って走り去るでもなく、「ニャァ!」と
のんびり挨拶をするように鳴いていた愛想のいいあの子。スイと同じく、白にサバトラ。特徴はかつらを被ったようなブチのある顔。残念ながら写真を撮ることはできなかったが、その人相ならぬ猫相を帰ってきた夫に話すと、どうやら数日前にもやって来ていた様子。
夫がスイとモクと一緒にストーブの前にいたときに、ガラス戸を
「トントン」と叩く音がして、外を見るとその子がいたそうだ。
そのときも慌てる風でもなく去って行ったとのこと。

私「あの子、かつらを被っているような顔してるよね」
夫「そうそう。富士額!」

というわけで「富士額の富士子ちゃん」と名づけてみた。
女の子かどうかはわからないが、ニックネームとして。
迷い猫じゃないといいのだけれど。夜は肌寒いし富士子ちゃん、お家へ帰ることができているのだろうか。

4月22日(月)曇り時々晴れ 最高気温16℃最低気温5℃
たくさんいただいたタラの芽とコシアブラは三夜連続晩ごはんに。
1日目、天ぷら 2日目、衣に卵を加えてふんわりカリッとフリッター。
コシアブラは塩茹でしたものを細かく刻んで混ぜご飯に。
今夜はタラの芽を塩茹でしたものを白ごまペーストと出汁醤油で和えて。
そしてまた昨日、ご近所喜市さんからもタラの芽をいただくという、
嬉しい季節ものあるある。喜市さんのタラの芽はまた明日。