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劇団ノーミーツ むこうのくに 観劇?

私は演劇が好きだ。

今日は劇団ノーミーツのオンライン演劇を観劇した。という話。

劇団ノーミーツ、正直私もよく知らない。何者なのだろうと思っている。ただ、Twitterで流れてきた動画があまりにも面白く、アカウントを見てみたらすごい数のフォロワー。ただの劇団ではないようだ。
フォローしていたらオンライン演劇をやると。
どの日も仕事だったので諦めていたがタイムラインに流れる感想を見るうちどうしても気になり仕事帰りに無理やりみてしまった。

ハイクオリティ

まず、クオリティは本当に高い。今まで見たどのオンラインライブ系作品よりも、クオリティが高い。役者のレベルしかり、ストーリーしかり、仕組みしかり。本当に何者たちなのだろう。後で調べないと。私の知っている劇団、のイメージでは無い。

もはやマジックのレベルである。
この映像全て生でやっているのが信じられなかった。録画ならまだ分かるが何をどうしたらそんなことが出来るのか想像もつかない。今まで演劇をしていただけでは借りなかった力を借りているのは間違いない

演劇的要素

ただ、これを演劇と呼ぶかと言われると、それは違う気がしている。
これは、オンラインライブドラマ?全く新しいジャンルな気がする。
私は今までノーミーツの他に3つオンライン演劇を観劇したが、どれも舞台でやっているものを生配信するという形をとっていた。
今回の作品はレベルが桁違いに高いが、演劇と呼ぶには、舞台の生配信には及ばないような気がする。
音響も照明も、舞台っぽさ、というのはやっぱり劇場でしか出なくて、それが演劇らしくかんじる。

私が感じた むこうのくに の演劇的要素は

1、ライブ、生であること。
2、その時しか見られない(アーカイブが無い)こと
3、前説や物販宣伝、ご挨拶があること。

の3つである。

オンラインというものを活かしに活かして、生で芝居をするとこうなるのだ、と思った。

コメントについて

今回の配信は、コメントが出来たり誰かのコメントを見られたりする。オンラインならではの良さだし、ライブ感も出る。ただ、演劇、と銘打つならあえてコメントをなくしてもいいのではと思った。私は、観劇中は喋らず見るのがいいと思ってしまう。オンラインならではの良さを潰してしまうかもしれないが、ない方が自分なりの解釈を自分の中で咀嚼することができたりする。あくまで私は。誰かの解釈やリアクションが言葉として目に入ってしまうことで、観劇中に声を出してリアクションする人の隣に座ってしまったような感覚に陥る。
888888(拍手)とか、泣き顔とか笑い顔とか、劇場で出してもタブーでないリアクションだけが見れればいいのにと思ったりした。

作品の感想

長々とオンラインライブ演劇について語ってしまったが、内容もとても面白かった、と思う。

今のご時世考えさせられる内容だ。家にたどり着いてエンディングを見られたので、泣いた。
お客側もその世界に入り込んでいるような感覚になる仕組み作りは本当に見事だった。面白い。とても面白かった。

電波、電池切れの恐怖

スマホで見るとやはり電池が切れそうだったり、通信環境が乱れたり。今回も途切れ途切れの観劇になってしまった。怖くてギガを沢山買った。

何度見てもオンライン演劇は慣れない。お金を払っても、みられないかもしれない、とハラハラしてしまう。このストレスは本当に厄介である。しかも主催者側は手を尽くしても結局受信側の通信環境が悪ければどうにもならなかったりする。

集中して見られないのでやはりオンラインはどうしても苦手である。本当に気になったものか、応援している劇団のものしか見ないようにしている。オンラインはしっかり観られる確約がないので出費を最低限にしたいと考えてしまう。

劇団ノーミーツ、むこうのくに 。
演劇的要素の最も物足りないところは、隣に一緒に作品を観劇するお客さんが居ないことである。一緒に泣いたり笑ったり出来ないことである。
早く劇場で演劇が安心して観たい。
携帯の電源を切るあの空間。ロビーに出ないと電波が入らないあの空間。
密になって同じものを見るあの感覚。

劇場に行ける日は来るのだろうか。いつなのだろうか。

今日は、劇団ノーミーツ むこうのくに を観た日。

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