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中学生の時学校祭で

中学生になって初めての学校祭が近づく頃、音楽の先生に呼ばれ、助っ人として合唱部発表の伴奏を任されることになりました。

当時の合唱部は女子生徒ばかりでしたが、学校祭の時だけ3年生の男子が賛助で入り、混声で発表していたのでした。運動部のエース級だったと思われる人もちらほらいて、まあ、勢いのある元気な先輩方だったのですよ。その中に1年生の内気な男子がポツンと入っていくのだからとても緊張の瞬間でした。(とても可愛がっていただきました!)

で、渡された曲は中学一年生が弾くにはかなりの難度の曲。練習はしたのだけど、それでもあんまりしっくり来ない。というか、当時の自分にとっては合唱部=女声というイメージだったので、男声がいる合唱がかっこ良すぎて終始圧倒される感じでいました。

そして、本番前日。前の日に風邪をひいてダウンし、病み上がりでなんとか登校するも、普段の体調からはほど遠く、もうろうとして前日練習に参加。まあ弾けないわな。それでもなんとか練習の時間を乗り越えられたので、さっさと家に帰って練習し、早く安静にしたいと思っていたら、音楽の先生がツカツカとこちらに寄ってきて一言、「全然だめだわ。」

当時僕は全国区のコンクールなどでそれなりに賞をいただいたりしていた時期だったので、完全に自分の演奏に自信を持っていました。なのに、自分のピアノの先生以外から思いっきりダメ出しをされたのは初めてで、頭の中はパニックに。しばらくの時間指導を受けるうちに、ようやく「これはまずい」の気持ちが起こったのでした。

その後は体調が悪いなんて言ってられず、家に着くやいなや、必死で練習し、そのお陰で次の日の本番の演奏は大成功!たくさんの拍手と歓声をいただくことができました。

伴奏に向き合って本気で演奏したのはこの時が初めてだったと思います。小学校でも学芸会(学習発表会)などで色々演奏しましたが、その時には音楽に明るくない先生だったので、特別に何か言われたことはなく、好きなように弾いていたものですから。

そう考えると、自分にとって合唱って悪くないなー、伴奏って面白いなーと感じるようになったのはこの頃からだったのかなーと思います。今に繋がる大きなきっかけを与えてもらえたのでしょう。

では、また明日!

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