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クラシックの演奏会でもMCは活用した方が良いと思っている

昨日の投稿では、昨日の演奏会で予定以上にMCを引っ張ったことを書きました。
元々段取りがあるようでなかったし、会場を押さえていた時間も十分余裕があることを確認した上での行動なので特に暴走という感じではなかったことをお伝えしつつ、やっぱり話すことは大切だなぁと思いました。

お客さんは音楽を聴きに来ているとは言っても、プロの演奏ではなく、しかも演奏者が複数いる演奏会なら、お目当ては友達や家族関係など、見知った関係であることがほとんどで、全ての演奏を集中して聴いていることはほとんどないと思います。むしろ聴き慣れないクラシックは退屈に感じられるかもしれません。

高い演奏力を身に付け、しっかり聴いてもらえる環境を自分達で作ることが演奏者のやるべきことと言われることもありますが、いくら上手でも、趣味の延長線上で活動しているアマチュア演奏家が全ての聴衆を満足させられる演奏力を持つなんて、理想論だと思います。目指すことは素晴らしいし、僕もそうありたいとは常日頃思って準備を進めてはいますがね。

そのような環境の中で僕らができることは、ステージにいる僅かな時間の中で、自分に興味を持ってもらうこと。この人はどんな人で、どんな曲を演奏するんだろう?
その手段として、衣装(見た目)だったり使う道具(楽器)だったり、プログラムに載せるプロフィールを活用したり、色々考えられます。MCもその1つで、自分達のことを知ってもらうためには手っ取り早い方法だと思います。

かといって、お客さんに媚びるわけではありません。どれだけ身なりが良くても、話が面白くても、肝心の演奏が良くなければ意味がないのです。
自分なりにこういう音楽を用意してきたので、できるだけリラックスして聴いてもらいたい、というスタンスの中で使われる道具の1つに過ぎません。
でも、それらをうまく使うことで、会場の雰囲気を変えられることもあると思います。事実、昨日の後半の演奏はとてもやりやすかったと思っています。

あわせて、自分のステージをトータルで演出するという観点でも有効な手段なのかなぁと思います。淡々とプログラムを進める方法も演出、お客さんを巻き込んで進める方法も演出。どういった雰囲気のステージを目指すかによって、演者が取るスタンスも変わると思うのです。

つらつら書きましたが、僕はできるだけ楽しく聴いてもらいたいと思うし、我ながら承認欲求も強い方なので、特別静かに聴いてもらいたい時意外は面白おかしく進めていくことが多いと思います。
これからも演奏もトークも楽しんでいただけるステージを目指してブラッシュアップしていきたいと思います。

では、また明日!

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