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ウィーン大学の学生は、コロナウィルスが流行する日本をむやみに怖れてはいなかった。

 昨日、ウィーン大学は、4月からの夏学期の履修登録を締め切りました。講座に割り振られたモジュールにアクセスすると、履修登録者の人数と名簿を見ることが出来ます。

 私のコースは、最大履修者が30人に設定されています。まず、オーストリアに日本の現代演劇について、どれほど関心のある学生がいるか、正直言ってよくわかりませんでした。

 このごろ、さまざまな相談に乗ってくれている神学部のMさんからは、3人なんていうセミナーもありますよと聞いていました。

「履修者が一人でも開講しなければいけませんよね」
「そうですね、家庭教師になったつもりでがんばりましょう」

などと、軽口をたたいていたのです。

 ダイアモンドプリンセス号の観客は、ヨーロッパ人もいたので、日本でコロナウィールスが流行していることは、ウィーン大学の学生もよく知っているでしょう。

 オーストリアでも、この1週間、イタリアとの渡航歴がある市民をはじめ感染者が出ています。
 イタリアに隣接した地方だけではなく、ウィーン市内に感染者が出たので、日本人の教師が行う講座に、履修する学生などいるのだろうかと案じていました。

ところが蓋を開けてみると。びっくりでした。

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年々、演劇を観るのが楽しくなってきました。20代から30代のときの感触が戻ってきたようが気がします。これからは、小劇場からミュージカル、歌舞伎まで、ジャンルにこだわらず、よい舞台を紹介していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。