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じゅっさいになりました。おとなだね。(小太郎日記 ぼくのたいせつな日々 その15) 

 ぼくは今日、五月七日で、十歳になりました。
 節目ですな。
 群馬県で生まれて、池袋西口のペットショップの店頭から、「ぼくと、いっしょに暮らしてみないか」と、せんせいに、さそわれてから、もう月日がずいぶんたちました。
 いろんなことがあったよ。コロナとかウクライナはわからないけど、たのしいことも、かなしいこともたくさんありました。

 きょうの朝ご飯には、たくさんお肉が入っていた。さっき、先生はラ・クーアのプールからの帰り道、こないだできたフードコートに寄って、腰塚ハムを買ってきてくれたみたいです。
「こたろう、今日はお誕生日だから、ごちそうだよ」

 ま、気持ちはうれしいな。うちの先生も、もうろくしてきた。ぼくはまだまだ元気で、大病もしていません。
 「こたしゃんが、元気でいてくれるのがいちばんだよ」
と、ほろりとさせることを言うのですが、
 「雨も小やみになったから、レインコートを着せて、散歩いくぞ」
おいらが誘っても、先生は缶ビールの缶をぷしゅっとさせて、この文章を書いています。まあ、今日は御馳走くれるみたいなので、勘弁してやるかな。
  
 それよりみんなが、ぼくのこと忘れないように、ちゃんと更新してね。十歳のおねがいです。

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年々、演劇を観るのが楽しくなってきました。20代から30代のときの感触が戻ってきたようが気がします。これからは、小劇場からミュージカル、歌舞伎まで、ジャンルにこだわらず、よい舞台を紹介していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。