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記録に残すという事。夏に思う。

 映像の収録があって、今月は二度、国立劇場の大劇場に行った。もちろん無観客なのだけれども、充実した舞台を観ていると、世間の騒ぎが遠くなる。こうした時間が人間には必要なのだと実感する。

 こうした場に立ち会うと、記録として残すことの大切さを思う。ここにはメダルも放映権料も政治家の思惑も内閣の支持率もからんでいない。かけがえのない一瞬を、アーカイヴとして後世に伝えるために、みなが動いている。

 コロナウィルスの脅威によって、人流が制限されている。行動の自由がなくなっている。それは、行政や政治による強制もあろうけれど、この一週間は、人々の恐怖心や不安感があって、街路から人が消えているのだと思う。

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年々、演劇を観るのが楽しくなってきました。20代から30代のときの感触が戻ってきたようが気がします。これからは、小劇場からミュージカル、歌舞伎まで、ジャンルにこだわらず、よい舞台を紹介していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。