菊之助の会見を観た。八ヶ月、家族の苦渋を語って、あまりなかった。断腸の思いとはこのことか。岳父吉右衛門は義理の父というだけではなく、岳父であり、藝の師匠であるとよくわかった。丑之助への伝承を託された重い責任と、それを託さなければならなかった吉右衛門の哀しみを大粒の涙が語っていた。

年々、演劇を観るのが楽しくなってきました。20代から30代のときの感触が戻ってきたようが気がします。これからは、小劇場からミュージカル、歌舞伎まで、ジャンルにこだわらず、よい舞台を紹介していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。