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長谷部浩のノート お芝居と劇評とその周辺

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#ウィーン大学

ウィーン大学のジャーナルにエッセイを発表しました。どうぞお読み下さい。

 これまでも時折、お知らせしてきましたけれど、ウィーン大学の日本学科が定期的に刊行している「MINIKOMI」というジャーナルに、エッセイを書き、インターネットにもアップロードされました。無料でダウンロードできますので、どうぞ、興味のある方は、お読み下さい。  この号は、平成特集です。私は日本演劇について書くように求められたのですが、平成は長期にわたった時代です。日欧の文化交流にしぼり、しかも、蜷川幸雄、野田秀樹を中心に原稿をまとめました。  バブル期にはじまった平成が、

テロに襲われたウィーンとロックダウンについて。

ウィーン大学の日本学が出している紀要「MINIKOMI」の原稿が、ようやく手が離れる。最後の詰めの段階で、ウィーンは、無法なテロリズムに襲われ、しかもロックダウンになったので案じておりました。 特に夏学期に教えていた学生の安否が気になったのですが、安易にメールを書くのもどうかと思い、わだかまった気持ちをかかえながら二週間を過ごしてきました。

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ウィーン大学TFM講義、すべて終わりました。

 昨日、ウィーン大学TFM講義の成績評価を終えました。  これもオンラインで、それぞれの学生に採点を行って、ポチッとすると次々にその学生の項目がロックされていきます。すばらしく進んでいるのですが、いったん採点を終えると、私自身もその結果にアクセスすることができなくなりました。(いや、できるのかもしれませんが、やりかたがわかりません)。  長い間、続いたプロジェクトも一区切りではなく、すべて終えました。  3月から始まった夏学期も、6月30日で終わり、大学からのメールには

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全力で駆け抜けるウィーン大学講義。野田秀樹さん特別参加。

 今回のウィーン大学での集中講義は、全部で四回です。写真は、細野晋司さんの提供によるものです。 Freitag 24.04. 11:30 - 14:45 Remote Learning Samstag 23.05. 11:30 - 18:15 Remote Learning Samstag 06.06. 11:30 - 20:00 Remote Learning Samstag 20.06. 11:30 - 17:45 Remote Learning  以上が、公式に発表

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リモートラーニングの果てしない道のり

ひとつセッションが終われば、次のセッションが待っている。 土曜日は、次週の土曜日に向けた資料を整備して、ドロップボックスにアップして、学生に告知する作業に追われる。厳しく言えば、やはり甘いところが多々あるし、こだわって直すと、きりがない。また、映像を含んでいるために、アップロードにかかる時間も、かなり必要になる。

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ウィーン大学学生の本気度。

セカンドセッションも無事終わりました。疲労度は激しく、二日くらいぐったりしていましたが、すぐにサードセッションの準備をしています。また、これまで講義した第二章から第四章までを選んで、短いエッセイの課題をだしています。第二章は、アンダーグラウンド演劇の誕生、第三章は、雪月花に見る日本演劇のシンボル、第四章は野田秀樹『THE BEE』の分析です。ウィーン大学の教務システムMoodleは、詳細な掲示板機能があり、こうした提出物の管理が行き届いています。学生がアップすると、評価を求め

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セカンドセッション

明日はウィーン大学演劇研究所、第二回目の集中講義。雪月花をテーマに日本演劇のシンボルを論じる第三章。野田秀樹作・演出・主演の『THE BEE』を分析する第四章です。すでに1週間前に、テキストやプレゼン資料を学生には渡してあります。明日は、レクチャーとグループディスカッションを中心に行います。

はじめてのセッションを終えて

 日本では、すでにゼミやガイダンスでeラーニングを経験していました。けれど、外国での講義ははじめて。なにはともあれ、初めてのセッションが無事終わってほっとしています。  ウィーン大学の演劇・映画・メディア研究所の講義です。  金曜日、現地時間の11時半から二時間。第一章のイントロダクションと第二章のアンダーグラウンド演劇の誕生について、レクチャーを行いました。  eラーニングに切り替えるにあたって準備したのは、すでにNoteに書きましたが、今回のレクチャーの講義全文とプ

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大学との契約書にオンラインでサインしました。

この夏学期の講義がすべてオンラインになったのは、説明した通りです。 本来は明日13日にウィーンへANA直行便に乗るつもりでしたが、それもかなわず、現地に着いてからサインする予定だった契約書はどうなるのだろう。 「オンラインでサインしましょうか」とTFMの事務方および人事に問い合わせたところ「今学期の契約はみなさんオンラインです」と素早く書類が送られてきました。署名する欄があるページをプリントアウトして署名。この書類をスキャンしてメールに添付して返送。あっさりと契約が終わり

ウィーン大学の夏学期は、ほとんど全てリモートラーニングとなりました。

これまでは第一回目のセッションはともかく、6月あたりには、渡欧できるのではないかと楽観的に考えていました。ウィーン大学から連絡があり、今学期の授業は、実験系など小数の例外をのぞいて、すべてリモートラーニングになりました。 私も準備をすすめてきましたが、気持ちを切り替えて、この新しい試みに挑戦していこうと思っています。 毎日のように、演劇・映画・メディア研究の責任者から、非常勤の教師や学生を励ますメールが届きます。 以下は、かなり率直なので紹介します。

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リモートラーニングについて、履修登録をした学生に送ったメールをご紹介します。

 4月24日の私の講座の最初の授業はZOOM経由で行われます。ウィーン大学は4月30日まで遠隔授業を継続すると発表しています。また、両国とも渡航禁止になっているので、東京からウィーンまでの移動はできません。ということで、東京からお話しさせていただきます。  遠隔学習の講義は、すでに何度か経験されていると思います。先生によって遠隔学習の形は違うと思います。まずは24日の講義で試してみて、その後の講義ではどのように進めていくべきかを皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

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eラーニングを支える教務システム

ウィーン大学は、全学部共通のMoodleプラットフォームがあり、それぞれの講義に対して、ひとつのプラットフォームが与えられます。ですから、複数の講義を持っている教師は、複数持つことになります。ここでは、履修登録者のリスト、カレンダー、フォーラム、質問バンクなどが、ダッシュボードから容易にアクセス出来るようになっています。 大学の人事から正式の通知がくると、このu:accountにログインすることができるようになります。3月からすでに始まっている夏学期は、4月3日まではeラー

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移動の自由が、制限されたことについて。

昨日、23日の23時26分頃、外務省からの一斉メールが届いた。 私が渡航を予定していたオーストリアをレベル3に上げるというのである。 ご承知のように、レベル3は「不要不急の渡航を自粛せよ」ではなく「渡航禁止を意味する」。さすがにこの1週間は覚悟しており、準備も進めてきたが、ウィーン大学の最初のセッション、4月23日は、eラーニングが決定した。

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遠い国の学生と話していると希望が持てる

昨日に続いて、他の学生からメールが来た。 私が持っている集中講義の一日が、他に履修予定をしているやはり集中講義とかぶっているとのことです。 先方の先生は、その日に試験を予定しているとのこと。早めに提出するように交渉したが、私の講義に二時間送れます。(私の講義はその日、6時間の予定)。ついては成績評価に影響しないでしょうかというのでです。 私は、まず、コースの概要で説明した評価基準に例外はないこと。二時間の遅刻は、予習と積極的な参加で問題がないと答えた。 考えてみると学

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