455本から厳選。2022年のGoogle検索トレンド&アップデート大予想
2021年は、SERPs(Google検索結果)を見るのにハマっていました。
・通常と違う検索結果
・変な検索結果
・広告やGoogleマップの新機能
今回、その中から、「2021年の面白かったSERPs」「2022年のSERPsアップデート大予想」「SERPsオタクになって良かったこと」などを紹介します!
※一部「ISM LT 祭り 2021」で話した内容の続きです。
SERPsにはまったきっかけ
SERPsにはまったきっかけは「 #金曜日のネタ帳 」という企画でした。
金曜日のネタ帳とは、バカ毛さんが主催する「#金曜日のネタ帳」のハッシュタグをつけて面白いGoogleの検索結果や新しい機能などをツイートで投稿する企画です。
新しい発見は、「バカに毛が生えたブログ」のサイトで毎週紹介されます。
2021年のネタ帳投稿件数、2020年 14件 → 2021年 455件。32.5倍 w。2021年の投稿者ランキングでも1位になりました!
455本から面白かった検索結果ベスト3
さて、その455本の中から、まずは特に面白かった検索結果のベスト3を紹介します。
3位:できるだけ少ない単語で10件以下の検索結果
検索エンジンは、適当な言葉でも近似ワードの検索結果を表示します。短い単語で10件以下の検索結果を表示させるのは至難の技。
「ありそうで無い言葉を見つける難しさ」が、現代的で面白かったです。
これは結構苦労しましたが、かなり芸術点高めだと思います。
最近、また一つ、見つけました。
「なさそうで使われている」言葉の絶妙なラインを攻めるのが面白いです。
2位:PDFページのインデックス
PDFも結構インデックスされるんですよね。2021年には、サムネイル画像やページ数なども表示されるようになりました。
タイトルとサムネイルは、表紙とタイトルから採用される場合が多いですが、そうじゃない場合もあります。この土器の写真は実は2ページ目から参照されています。
上位表示されるケースもあり、興味深いです。「新規ページが作れない…」ようなサイトでも、PDFをアップしておくと、案外SEOになるかもしれません。
逆に、「テストかな?」というページを見かけることもありますw。
テキストデータが残っていなくても、画像認識して、ページの内容を検索結果に反映しています。人の目に見えないデータを拾う場合もあるみたいです。
1位:それじゃない系
たまに見かける、いい加減な検索結果や、ちょっと可愛い間違い。
これは相葉くんのサムネイルが別の方になっていました(フィードバックしたらすぐ直りました)。
「とは」系のナレッジパネルは、たまにずれている場合があります。
これは間違いではないんですが、なんでわざわざ結石をwww。一応フィードバックはしましたが、まだこのままです。
2022年のSERPsアップデートを大胆予想
さて、続いて…455本の振り返りをもとに2022年のSERPsアップデートを大胆予想していきます!
SERPsアップデート予想1:検索キーワードが、ページにない検索結果の増加
タイトルやページ内にキーワードがなくても上位表示される検索が増えています。
例えば、これは「ムキムキになりたい」で検索した結果。検索エンジンは「ムキムキ=マッチョ」と認識している印象です。
もしかしたら、検索の新しい技術 MUMの影響が出始めているのかもしれませんね。
これは、タイトルの多くに検索キーワードが含まれない事例です。
オンライン会議=Web会議と認識しているようです。2つを別物としている記事もありましたが、検索エンジンからすると「同じもの」という認識のようでした。
今後、単純なキーワードマッチではなく、その言葉の持つ意味や概念を学習、ミームやトレンドも理解した上での検索結果の反映が増えていく予想です。
これは、「クリームがたくさん入ったパン」で、マリトッツォばかり出てきた例です。
コンテンツを用いたSEOは、単純に「キーワードを埋める・増やす」ではなく、ユーザー理解・検索意図が必要になってきそうです。リサーチが重要になってきますね。
また、そもそも、ユーザーが検索キーワードとページタイトルの一致を重視することは今後無くなっていくかもしれません。
2021年10月に導入されたPAA(開閉型の「他の人はこちらも検索」)が、存在感を増しています。
PAAが検索順位2位に来る場合も。
PAAが増えてきた12月以来、クリック率が変わったり、検索ボリュームと見合わないクリック数が出ているページも少なくなさそうです。
SERPsアップデート予想2:広告や検索と連動するGoogleマップ
「シューズ」で検索するとGoogleマップに「ショッピング広告」の在庫データと連動した広告表示が。
Googleマップで、通常検索や広告と連動するUIが増えて来ました。
「蕎麦」で検索してからGoogleマップに移動すると、関連情報が表示されたりします。
日本はGoogle マップのサービス開始初期の段階から、主要な開発拠点のひとつされ、ローカル検索は毎月たくさんのアップデートがあるプロダクトです。私の投稿でも60件以上の最多ジャンルでした。
取り入れるデータもどんどん拡張しています。Google以外のクチコミが表示されることも。
経路検索・クチコミだけでなく、Google広告やデータフィード、ユーザー投稿や他社サイト情報やクチコミなど、取り入れるデータをどんどん拡張してきています。
単なる地図から、広告やECも含めたローカル情報のプラットフォームへと変貌していく予想です。
SERPsアップデート予想3:プロダクト横断の検索結果
「筋トレ」を画像検索すると、広告が差し込まれます。
最近、ショッピングデータがGoogleマップや画像検索で表示されることが増えてきました。
「ベビーカー」で検索して、マップにショッピング枠が表示される場合も。
まだ稀ですが、Youtube動画が強調スニペットになる場合も。
動画・サイト・広告、異なるプロダクトのコンテンツがよりマージされた形で検索結果に生かされていくのではないでしょうか?
プロダクト横断の検索結果が増えるということは、今後はプロダクト横断の知識やノウハウが必要となる機会が増えそうです。
お前もSERPsオタクにならないか…?
SERPsオタクになると、こんな良いことがあるかもしれません。
・Googleの不完全さを許容できるようになる
・検索行動や検索エンジンの動向に敏感になれる
強調スニペットの特徴やショッピング枠の拡張傾向、Googleマップの新機能など。
・数字から実際の検索行動を想像できるようになる
例:検索順位3位だったとしても画像枠の端だったらクリックにはつながらない、ローカルナレッジパネルはPCとモバイルで見え方がかなり違う・関連検索で地点が表示される。
特にローカル検索はアップデートも多く、公式ガイドラインの情報も、SEOに比べると説明が多くありません。実際の検索結果を見ること、「行きたい」と感じた店舗の情報を見ることこそが、一番の勉強になるはずです。
面白いSERPsの見つけ方
最後に、面白いSERPsの見つけ方を紹介します!
● #金曜日のネタ帳の投稿をチェック
● 変化が起こりやすい重要キーワードや地点を定期的に検索(例:スカイツリー)
● 造語やトレンドワードはとりあえず検索
● 海外のSEOツイートをチェック(数週間後に日本実装が多い)。おすすめはBarry Schwartzさん(@rustybrick)
● いまテストが多いのはモバイルよりPC。中でもマップ(&ローカル検索)
面白いSERPsが見つかったら、ぜひ「#金曜日のネタ帳」で投稿してみてください!
それでは、よき検索ライフを!
いつもサポートありがとうございます!サウナの後のフルーツ牛乳代か、プロテイン代にします。「まあ頑張れよ」という気持ちで奢ってもらえたら嬉しいです。感謝。