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歩行速度は社会参加に影響する

Improvements in Speed-Based Gait Classifications Are Meaningful

参加基準:
❶30~150日以内の脳卒中 ❷25フィート「7.62m」歩行自立
❸上肢および下肢のFMA29~90 ❹MMSE16点以上


除外基準:
❶重篤な心臓病 ❷酸素使用 ❸疼痛 ❹重篤な臓器疾患
❺既に余命が宣告されている ❻最初から0.8m/sec以上で歩くことができる


測定:
❶10mを快適速度「必要に応じて補助具使用」❷Stroke Impact Scale 

条件:
❶歩行速度が0.4m/sec以下または、0.4~0.8m/secに該当する
❷約3か月在宅でセラピストが考案した運動介入を実施する
❸3か月後に歩行速度を測定し、改善した/改善しなかった群で分け比較。

結果:
❶歩行速度が改善した群では、Stroke Impact Scale の機能・生活の質に有意差があった。
❷歩行速度が改善した群では、参加の部分にも改善が見られた。

まとめ
今回の報告からは、歩行速度が向上したことで機能が改善、参加が改善したのか関係性があることは言えるが因果関係までは分からない。
より、歩行速度が低い群「0.4m/secの群」では身体機能が優位に差が出ていたことから、歩行速度が遅い時期にはまずは身体機能を改善するプログラムを立案していけるといいのかもしれない。
他には、0.8m/secの群では機能も参加にも差が見られたことからある程度歩行速度が速くなった群では自然と参加が増える可能性もある。先ほど述べたように遅い時期に身体機能重視でのプログラムをいいのかもしれないが、訪問リハビリテーションなど在宅環境で活動・参加を促していくサービスによってアプローチしていくことも必要なのかもしれないと思った。

最後まで、読んでいただきありがとうございます。

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