人生を豊かにするライクワーク(適職)やライフワーク(天職)の見つけ方①クライアントワークから卒業しよう!

以前社会不適合者の方向けに「社会不適合者に合った唯一の働き方って本当の意味で「自由業」しかないんだろうな、という話」という、そこそこ読んで頂いている記事を書いたのですが、今回の記事はそれに加えて最近よくテーマの元にしている樺沢紫苑さん著の
精神科医が教える ストレスフリー超大全 ―― 人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」をなくすためのリストで取り上げられている内の仕事に関する内容と今の自分の考え方を付け加えた言わばリメイク版とも言えるような内容になっています。

まず今回の記事を語るに当たって上で紹介されている本の記述に則り、仕事を「ライスワーク」と「ライクワーク」と「ライフワーク」に分けます。これらの言葉の意味は以下の通り。

ライスワーク...衣食住を満たし、生きていくために働くこと。好き嫌いや合う合わないなどのわがままは言っていられない。マズローの5段階欲求の内の「生理的欲求」「安全欲求」を満たす。

ライクワーク...仕事をするのが楽しい、好きと思え、会社の構成員として認められ、評価されながら働くこと。マズローの5段階欲求の内の「社会的欲求」「承認欲求」を満たす。

ライフワーク...自分が本当にやりたいことを実現して得られる満足感・充実感を満たしつつ働くこと。以前の記事で挙げた「自由業」はここに当てはまる。マズローの5段階欲求の内の「自己実現欲求」を満たす。

更にライフワークの上に「ライトワーク」なる言わばライフワークの究極形のような概念を提唱している方もいるのですが、ここでは割愛します。

さて正直なところ、一生ライスワークだけをして生きていては、豊かな人生を送るのは難しいでしょう。「生きるために働く」というようなライスワークの極致のような考え方や、「趣味でお金を使うために働く」というような仕事以外の所にしか働く理由がないような考え方では、仕事へのモチベーションが上がらず、毎週嫌な思いをしながら仕事に行くことになってしまいます。

そこでどうやったらライクワークやライフワークのような適職や天職を見つけて働くのが苦痛にならない人生を送ることができるようになるのか?を自分なりに書いていきたいと思います。まず今回はタイトルにもある通り、

①クライアントワークからはさっさと卒業しよう

から説明していきたいと思います。

まず個人的な意見ではありますが、この世の仕事の殆どを占めるクライアントワークはほぼ全てライスワークだと言ってしまってもいいと思います。

そもそもクライアントワークというのは、「お客様から依頼されてやる仕事」。だから飲食や接客など実際に客を相手にするサービス業は勿論、社内の人間を相手にして働いていても「この商品を売ってください」と会社の人から「依頼されて」仕事を行う営業職、「この資料を作ってください」と「依頼される」事務職、「この商品を作ってください」と「依頼される」技術職といった仕事も、狭義の意味では全てライスワークだと言っていいでしょう。

そしてそういったクライアントワークは、「客が面倒だと思ったり嫌だと思ってやりたくないことを他人に頼んで、その代わりにお金をあげることによって成立する」システム。だから当然客側が嫌だと思ったり面倒だと思ったりしていることは自分の側でも嫌だと思ったり面倒だと思ったりしていることが多く、そういった仕事をしていく内にモチベーションが萎えていくことになります...

それでも、例えば絵を描く技術力が必要となるイラストレーターや、プログラミングのスキルが必要となるプログラマーのようにスキルが必要となる仕事であれば、相手方も「やろうと思えばできるけど面倒だったり嫌だから誰かに頼む」のではなく「やろうと思ってもそう簡単にはできないから誰かに頼む」といった形での案件が多くなるため、面倒だったり嫌な気持ちになる、ということは少なくなると考えられます。

よくネットなどで、「誰にでもできる仕事」が、誰にでもできるのにもかかわらず何故かいつも求人が出ていることがよくありますが、それは「誰にでもできる(が、誰もやりたがらないくらい面倒だったり嫌だったりする)仕事」である可能性が高いと言うことを重々承知しておきましょう。

人生の3割を占める仕事の時間を(この3割というのを多く見るか、少なく見るかは人次第ですが、私としては十分に多いと思っています)自分のやりたいこと...即ちライフワークで満たしたいのであれば、嫌なことや面倒なことを他人から押しつけられるクライアントワークの働き方からはさっさと卒業して、自分からモノやサービスを自主的に制作していく立場になっていかなければなりません。

...とはいえ、自主制作に比べるとクライアントワークは確実に稼げる、というのも事実。特にライクワークやライフワークのキャリアを築くためのお金の余裕がまだない内は、ライスワークで生きるためのお金だけでなく、貯金も稼いでいかなければなりません(勿論お金に余裕ができたなら、無理にライスワークを続けなくてもいいわけですが)。ライクワークやライフワークで起業したり夢を叶えたい!という人は、その種銭作りとしてライスワークに従事しなければならない時期もあるかもしれません。

ではこのようなクライアントワークの働き方でも少しでも働くモチベーションを上げるためにはどうすればいいのでしょうか?

よくこの手の話だと、お笑い芸人や俳優の下積み時代でコンビニバイトのようなクライアントワークで日銭を稼いでいた、苦労したけど夢のためなら頑張れた、という話をよく聞きます。勿論このような起業や夢を叶えることを目標として日々努力する!というような精神論も必要だとは思いますが、それだけではなく、しっかり仕事を選ぶことも大事だと考えています。

個人的には「自分がやりたいか、やりたくないかよりも、自分ができるか、できないか」でクライアントワークは選ぶべきだと考えています。何故なら、「自分のやりたい」と「他人のやってほしい」が一致するとは限らないから。

ここから先の話は長くなってしまったので、次の記事

②「好きなことを仕事にする」の「仕事」はライフワークのこと!お金を稼ぐのが一番の目的のクライアントワークに好きなことを選んではならない

に続きます。お金を稼ぐためだけに働くライスワークから、社会の中で自分が活躍しているという実感を得ることによって自己肯定感や承認欲求を満たすことができるライクワークへの話へと移っていきます。

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